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#29 FC KOREA 李清敬 総監督 インタビュー Vol.2

-その悔しい経験を選手達も忘れていないですよね。

 全然、忘れていないです。そういう意味では大会への、試合への入り方ですよね。リーグ戦(1次ラウンド)の場合は、初戦を負けないように戦わないと。普段のゲームが出来るように、調子も合わせていきたいです。

-平常心や逞しさなどは去年と比べていかがですか?

 若いから、いかに調子に乗れるか。初戦で良い試合をして勢いつくことが大事でしょう。

「チームが一つになる事」 選手自ら考えるかどうか

-今シーズンの公式戦は地域決勝が最後ですね。

 この6試合(1次ラウンド3試合と決勝ラウンド3試合)を楽しみたいですね。1次ラウンドは絶対に負けられないけど、決勝ラウンドに進めば、4チーム中3位以内でJFL昇格出来ますからね。

-今年はチームワークが非常に良いと感じます。

 そうですね。「チームが一つになる事」って簡単では無いですよね。Jリーグでも、選手は変わっていないのに前シーズンに強かったチームが、翌年に弱くなったりしますよね。ちょっとした事なんですけど、チームワークの何が凄いか、大切かというと、まさに「選手と関係者が一つになる事」でしょう。ウチもリーグ後半戦は負けたりしましたけど、それはチームとして上手くいっていない時なんです。みんなが人の責任にしてしまったり。今(大会前)はそこをもう一度固めています。

-今年の夏頃、一度チームが上手くいかなって、そこから再び上昇しましたが何がキッカケでしたか?

 やはり良い練習と良い試合が出来た事でしょう。あとは決起集会や飲み会のような場を設けて、言いたい事を吐き出すというか。しょっちゅうやる訳では無く、タイミングを見てね。リーグ開幕前や、後期リーグが始まる前ですかね。こちらから言うのではなく、選手自身が考えて動いてくれる状況になってから、このチームも強くなってきたかなと感じています。

-黄選手は監督も兼ねていますが、例えばミーティングで李さんが何か話されるのですか?

 全面的に監督を信頼しているので、彼から「何か言ってください」と言われるまで一切口出ししないんです。黄は私の教え子でもありますし、どんな事を考えているか分かるんです。サッカーの目指す部分も似ていますし、方向性も同じです。彼のやりたい事が、間違った方向には行っていないですね。私から言いたい時もありますけど、そこは我慢しないといけない。彼の場合は、自分がしっかりチームを作って、ある程度の結果が出た時に「総監督、一言お願いします」と。そういう場面での言葉を凄く大事にしていて、何でもかんでも僕に言葉を求めるような事はしないです。それも選手達が良いプレーをした時ね。悪い試合をした時は、絶対に私に振らないですから。

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