#26 エリースFC東京 小宮敏裕 理事長 インタビュー Vol.1
小宮 選手本人からですね。後は学校の先生の紹介。推薦で大学に入った子は体育会サッカー部に入れるけど、そうじゃない子は入部出来ない事が多いんですよね。流経(流通経済大学)さんみたいに200人もいるチームとはまた違いますし。
やはり各学年で20~30人くらい、全体で120人。それ以上いるとグラウンドの関係もあってなかなか難しい。そうすると一般入学の子は入れない。でも同好会だと物足りない。だから関東リーグでやるのがレベル的にも合っているのかな、と。でも、本当は大学でやって欲しいですね、毎日練習出来るから。一番伸びる18歳からの4年間、ウチに来てしまうとやはり落ちるんですよ。上手いけど、筋力はつけて欲しいなと思いますね。
-基本的にはスカウティングで獲る選手以外も、ウェルカムではあるという事ですよね。
小宮 そうですね。例えば髪の毛を染めている子には、エリースの活動の時だけ黒く染めて来てくれれば良いよと言っています(笑) ただ、言葉遣いは直しますね。最近の若い人はクラブチーム育ちが多いから、先輩にも君付けで呼ぶんですよね。試合中だったら良いですけど「普段は君付けはないぞ」と厳しく言います。あと、女性マネジャーも呼び捨てにしている人がいたんですよね。大学時代からそう呼んでいる選手が、社会人になってもそのままで。エリースに来る時は「さん付けで呼べ」と。言い難いかもしれないけど、社会人なんだから。余談ですが、私は女房にもさん付けですよ(笑)
-チームの中に会社を経営されている選手がいて、大学生の選手をインターンシップに参加させてあげていると伺ったのですが。
小宮 それは長谷川(敏弘)という会社を経営している選手が、本当によくやってくれています。彼の会社にインターンで入れて、アスリートとしてのノウハウやビジネスマンとしてのノウハウを教えてくれる。それは凄く良いことですよね。僕の方から長谷川にやってくれよと頼んだわけじゃなくて、彼が自分の立場でやれる事やってくれているんですね。
-就職先は小宮さんが紹介する事もあるのですか?
小宮 僕は東京エレクトロンという会社に勤めていたんですけど、高橋周大は当社に入れようとしました。でも、その時にリーマンショック(2008年)があって大変な時期でした。元々、彼は横河(武蔵野FC)にいた時に、アルバイトをしていた旅行会社に就職したんですよ。1年くらいで辞めて、外資系スポーツ会社に再就職したんですね。彼は頭が良くてTOEICも800点以上ですし、当社で採用が遅くなった事が痛かったですね。