#163 10/20 JFL 第29節 AC長野パルセイロ vs FC町田ゼルビア
-ここで負ければ2位以上が苦しくなる状態の町田は、モチベーションが高かったと思いますが、それに対してパルセイロはどういうメンタリティでこの試合に挑みましたか?
「まず、立場を変えて考えてみろと選手たちに伝えました。自分たちが彼ら(町田)の立場であったら、どういう気持ちでこのゲームを挑んでくるかと。優勝するチームであるならば、相手のパワーをしっかり受け止めた上で、それを撥ね除けなければいけないと思うんですね。それに対して選手たちは、(最初は)少し慌てた部分はありましたが、堂々と戦って相手を撥ね除けて勝利した、素晴らしいゲームだったと思っています」
-野澤選手が久々のスタメンでしたが、彼のプレーの感想はどうですか?
「優勝するにあたっては、戦力がしっかり整っていなければいけないと思っています。まあ、カードであったりケガであったりと、(選手を欠く中で)そういう中で代わりに入った選手がしっかりとプレーできるか?また、そこを落とさないでやってくれるか?ということが重要だと思っています。そんな中で、チーム力をさらに上げるぐらいの勢いでやってもらいたいと思って出しましたが、非常によくやってくれたと思います。まあ少し最初は慌てているのかなと感じる部分もありましたが、日頃から献身的にトレーニングに臨んでくれているし、強いメンタリティも持ってくれている選手なので、(全体的に見て)十分落ち着いてやってくれたのかな?と思っています」
-これで21戦無敗となり、あと1試合でシーズン最多記録に並ぶところに来ましたが、何が好調の要因になっていると考えますか?
「あまり(無敗について)そういうことを考えて(意識して)はいなくて、やはり目の前の1試合をしっかり集中して戦うこと、そして勝ってても負けていても、しっかりとしたゲームプランを立てつつ、ゲームについての反省を繰り返しやって来ていることが結果に繋がっていると思います。あと、あまり選手を褒めるのは好きではないのですが、しっかりとそういうことを理解してくれているんじゃないかなあとも思います。また、メンタリティにしてもそうだし、戦術的なことを含めて、選手たちの頑張りがなければ達成できないことだし、やはり彼らの吸収力が高まって来ていることが要因だとも思っています」
-後半に向けての指示はどんなものでしたか?
「守備面については、失点した部分であるカウンターへの対応と、(後ろの部分から)相手は少し繋いでいこうとする姿勢が見えたので、前からプレッシャーを掛けて行こうと伝えました。まあ、そういう守備のところから入って、攻撃に関しては今やっているように、サイドをうまく突き、ゴール前では思い切ってシュートを狙って行ったり、あとアラートの状態というのですが、ゴール前で集中が高ければウチのゴール前であれば相手の攻撃を防げるだろうし、相手のゴール前でそういうストレスを与えるようなボールを入れて行けばチャンスは生まれてくると伝えました。2点目、3点目なんかは、特に相手のクリアミスや、もたもたしているところを突いたと思うんですが、そういうことの(相手との)違いがあったため取れた得点だったとも思います」
-後半に4得点が生まれましたが、どのゴールが一番良かったですか?
「最後のゴールシーンですが、相手の選手はオフサイドだと思ってプレーを止めてしまったが、ウチの高野は笛が鳴るまでプレーを止めなかったところが違いだったと思うし、最後まで諦めずにプレーして、しっかりやり続けてくれた高野のプレーは非常に価値があると思います。そういうところを含めて、今日のゲームはゴール前での「差」というところを見せつけた上で、しっかり戦えたことは大きかったと思います」