#31 FC KOREA 李清敬 総監督 インタビュー Vol.3
-東京都のチームが関東リーグ1部には多くありますね。
李 エリースFC東京にも負けましたし、東京23FCにも苦戦しました。負ける感じはしなくても、やはり上手いですよね。日立ビルシステムとは2試合とも引き分けでした。日立さんは、リーグ2位のヴェルフェたかはら那須とも2分なんですよね。非常に賢いチーム、しっかり勝点を取れるチームなんだと思いますし、ウチも見習わないといけないですね。またエリースさんは、練習量が少ない中でもよくまとまっている。代表の小宮さんの手腕はやはり凄いなと。エリースさんの事を昔から尊敬しています。選手は本当に真面目で賢いプレーをしますし、絶対に汚いプレーをしない。社会人らしいチームですね。東京23さんは勢いがあるからちょっと怖いですね。勢いに乗せたら勝てないなと思います。今年は調子を出される前に、ウチが流れを掴めて勝てたんですけど。
-関東リーグ1部に上がってくる新興チームが幾つかありますが、李さんから見ていかがですか?
李 浦安SCには勝てないんじゃないかな。VONDS市原さんも勢いがありますよね。ウチとしても関東1部に残ったら来年は大変ですよ(笑) 今年はウチも含めてどのチームにもチャンスがありました。たまたまスタートダッシュ出来たから勝てましたけど。
-来年からJ3リーグが始まりますが、既存のJFL18チームの中から10チームがJ3に行こうとしています。
李 プロ志向チームとアマチュアチームに分かれるんですよね。
-チーム力や選手の実力、運営規模はほぼ同じです。2つに分かれる流れについてどう思われますか?
李 JFLの事務局長と知り合いなので下手な事は言えないですけど(笑)基本は日本サッカーのレベルアップの為にやるという事を信じるしかないと思うんです。協会やJリーグが色々な事をやるのも、最終的には「日本サッカーを強くしよう」という事が目標だと思うので、そういう意味では良いと思います。でも個人的にはJFLをJ3にして、その中にアマチュアの良い所とプロ思考の良い所を取り入れた形でやった方が、発展性があるというか面白かったんじゃないかなと。海外は5部リーグだって1部に繋がっているじゃないですか。なんでJ3とJFLという形に、同じレベルのリーグを分けたのかなと。
-JFLに残るクラブの関係者の方も「一緒に協力すれば良いのに」といった、李さんと同じ感想を言っています。
李 確かに、見切り発車な部分はありますよね。
-競技性も含めて「両方のパワーが分散してしまう」とJFLに残る側の方も言っています。なぜJFLに残るかというと「J2を目指すわけではない」と。ほとんどは親会社があるクラブで、社員選手もいればアルバイト選手もいます。
李 プロクラブが全てでは無いし、アマチュアが大多数ですから。