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#31 FC KOREA 李清敬 総監督 インタビュー Vol.3

-FC KOREAに来るルートとしては、李さんに相談が来るのですか?

 選手間のやり取りもありますし、マネージャー経由や直接メールも来ますね。でも練習に参加してもすぐ帰ってしまうんですよ。なぜかというと、彼らも期待して来るじゃないですか。でもウチは環境が良いわけでもないし、お小遣いをあげるわけでもない。寮はあるけど限られますし。だから、来たら「なんだこのチームは」となるんですよ。日本にあるからもっと良い環境だと思っているんです。練習参加はウェルカムだから来なさいと言うんですけど、1週間くらいすると帰ってしまう。

-現在、所属している2選手はそういう事も納得していると。

 彼らは上に行きたい気持ちでやっているんですけど、初め来た時は日本のサッカーに慣れていないし、ディフェンスの仕方なども分かっていなかった。だんだん慣れてチームにも溶け込んで、試合に絡めるようになってきた所です。でも今のままでJクラブの入団テストに行っても無理です。もっと頑張ってウチで上を目指すか、もしくは他チームに行きたいなら紹介すると。でもウチより上のチームには行けないじゃないですか。来る者は拒まないですし、出る者も拒まない。それがウチのチームのモットーなので、既存の選手も出ると言ったら出すし、「あのチームに行きたい」と言ったら紹介します。でもその後は自分の実力次第。今年は4人の良い選手が移籍したので痛かったですけど、新しく来た選手や既存の選手達が頑張ってくれて、去年より良い結果を出せました。

-移籍した4選手というのは?

 李智星、尹誠周、卞憲洙、孫民哲です。智星はガンジュ岩手に行きました。給料も出るみたいなんですけど、やはり「サッカー選手としてお金をもらいたい」という事で、お金を貰いサッカーをする事は魅力的ですよね。(ガンジュ)監督の申在範さんから電話があって、「中盤の選手を探している」と。智星に聞いたら、「行きたい」という事だったので送り出しました。それから民哲はインドリーグに行きました。給料もたくさん貰っているみたいですよ。4人も出たんですけど、今年2人入って、残った選手達も頑張ってくれた。去年の経験が活きたのかなと思います。地域決勝まで後1ヶ月もないですけど、しっかり準備をして、まず予選を勝ち抜くというのが大事。ベスト4に入ればその中の3つがJFLなので、最後まで踏ん張らないと。

-主力が抜けながらリーグ制覇を果たしましたが、この3~4年の関東リーグ1部のレベルはいかがですか?(J3に進む)Y.S.C.C.やSC相模原もいました。

 関東リーグ1部は毎年、飛び抜けたチームが1~2チームあるんですけど、今年は拮抗していました。どこが勝ってもおかしくなかったと思います。ただウチはスタートダッシュが良くて、無失点試合も多かった。その後は普段の自分達に戻りましたけど、ダメなんじゃなくて初めが出来すぎた。それが最後まで活きましたね。最後の2試合は逆転勝ちでしたし、そういう意味では力がついたのかなとも感じます。

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