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#30 FC KOREA 黄永宗 監督 ロングインタビュー

FC KOREA特集 第3弾 黄永宗 監督 ロングインタビュー

在日コリアンのチームとして初のJFL昇格を目指すFC KOREA。昨年は全社で初優勝し、今シーズンはチームワークを武器に堅い守備をベースとしたサッカーで、関東リーグ1部初優勝を掴んだ。

コリア特集・第3弾では、 第1弾 & 第2弾 でお話しを伺った李氏の監督時代の教え子であり、サッカー指導者としても信頼を寄せているという黄監督のロングインタビューをお届けしたい。
このチームを束ねる黄永宗は、選手と監督を兼任するプレーイングマネージャーである。ピッチ上ではセンターバックとして相手の攻撃を食い止め、ピッチ外でも全体に気を配りながらチーム力を高めた。
黄氏には今シーズンを振り返ってもらい、2度目のチャレンジとなる地域決勝について話していただいた。インタビュー終盤ではMF朴世訓とMF李智星のコメントも紹介。3選手のKOREAでプレーする事への思いを伺っている。(インタビュー日:2013年10月)

-本日は宜しくお願いします。まずは今シーズンのリーグ戦について振り返っていただきたいのですが。昨年は全国社会人サッカー選手権大会を制しましたが、リーグ戦は残留争いを強いられました。今年臨むにあたってどのような事を考えていましたか?

 去年は僕も監督1年目で、試行錯誤する中で理想を追い求め過ぎていた部分がありました。苦しみながら何とか残留を決めて、その流れで全社に向かいました。結果的に優勝出来たんですけど、その時に思った事がありました。「理想も大事だけど、結果にこだわってやる事がチームとして一番なんじゃないか」と。

「今年はとにかく結果にこだわったサッカーをやりたかった」

FC KOREAというチームは、在日同胞コリアン達の為のチームです。なかなか試合を見に来られない方々に、「何で感動や喜びを伝えられるか?」となったら、やはり結果でしか伝わらない。(全社で)日本一になった時にそれを凄く感じて、今年はとにかく結果にこだわるという事を目標に掲げました。

結果のこだわり方としては、しっかり守備から入って攻撃に繋げていくという、全社で優勝した時の戦い方です。最初は良かったんですけど、途中上手くいかない時期もありました。それでも最後に優勝出来たのは、結果にこだわったからこそだと思うので良かったですね。

-開幕当初は無失点試合も多く、手応えを感じられたのでは?

 初戦でさいたまSCに引き分けたり、勝ちきれない試合もあったんですけど、(前期・第5節の)エリースFC東京戦で勝ててから連勝が始まった。その辺りから、しっかり守って先制して逃げ切るという、勝ちパターンというかそういう戦いがハマったなと思います。

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