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#20 FC町田ゼルビア 楠瀬直木 強化・育成統括本部長 インタビュー Vol.2

「クラブ作りはサッカーの指導と一緒。一つ一つに全力を尽くし、小さな積み重ねが大切なんです」

-後はどれだけ実行出来るか、という事ですね。

楠瀬 今後は具体的に、トップチームは前半戦は何位くらいで終わるのか、観客動員がどれくらいになり、スポンサードが幾らくらいで、ユースはどうなのか、等を精査しないといけません。細かい目標設定があるので、それを一つ一つクリアしていくしかありません。サッカーに特効薬はありませんし、『コレをやったら一番良い』という事もありません。

-本当に一歩一歩、ですね。

楠瀬 だから、ちゃんと計画を立てて、検証と改善をする。みんなの夢や目標を忘れないようにする事です。一つ一つに全力を尽くす事しかないですよね。変な言い方ですが、『ちゃんとやっている所にはちゃんと結果が出る』と思っていますから。ちゃんとやらないで誤魔化していると、すぐにボロが出てしまいますからね。町田は“サッカーどころ”ですし、“本物のサッカー文化”を定着させられる場所だと思っています。ですから皆さんには、目先の結果だけでなく、長い目で物事を進めていく事にも、理解を示してもらえると思っています。

あそこに来ている(※小野路グラウンドの観客席を差して) おじいちゃんがいますよね? あのおじいちゃんが元気なうちに、ホームグラウンドに観覧用の特等席を作ってあげたいと思うんです。それが地域にサッカークラブが根付いたという事じゃないかって。そういう想いは、下川社長や石阪町田市長も同じです。想いは、努力すれば確実に実現していくでしょう。ですから、日々の小さい事の積み重ねが大事になります。本当にサッカーの指導と一緒ですね。特別な事は何も無いと思っていますよ。

-本日はどうもありがとうございました。FC町田ゼルビアの着実な歩みを、これからも注目したいと思います。

(了)

<プロフィール概略>
楠瀬直木…1964年4月17日生まれ。東京都出身。帝京高校・法政大学を経て、1986年に読売クラブに入団し、本田技研(現・HONDA FC)で現役生活を終える。引退後は神戸で阪神大震災からの復興に携わり、栃木県小山市で少年サッカースクールを開講。白鴎大学サッカー部監督、VERDY S.S.小山ジュニアユース監督などを務め、2010年に東京ヴェルディユース監督に就任。日本クラブユースサッカー選手権大会2連覇を達成し、2012年にFC町田ゼルビアの育成部門アカデミーダイレクターに就任。翌年、強化・育成統括本部長兼強化部長の職に就く。日本サッカー協会公認S級ライセンス保有。

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