#34 早稲田ユナイテッド 今矢直城 監督 インタビュー Vol.2
-TOCは今矢さんが代表を務める株式会社Naocastleが運営しつつ、ワセダクラブとも連携する形ですか?
今矢 東伏見のグラウンドでやる時はそうですね。新木場でも新しく始めたんですけど、そこはNaocastleでやっています。東伏見はワセダクラブを通してグラウンドを使わせてもらっているという形ですね。
-TOCの子ども達がプロを本気で目指す事になった時、まず海外を目指してほしいという気持ちですか?
今矢 それは全然無いですね。むしろ先にJリーグに入った方が良いと思います。近くにレベルの高いリーグがあるんですから、そこに入れるならわざわざ海外に行く必要は無いのかなと思います。Jリーグ自体を盛り上げる事も大事ですし、その中でJリーグから海外という道はそんなに難しくないと思うんですよね。本当にJでトップクラスの選手になれれば。これだけ日本人選手が海外にいて、すんなり行ける事を考えると、いきなり海外に行くよりはまずJリーグでしっかりやって結果を残す。万が一ダメだったり、自分は海外の方が合っていると考えれば、チャレンジしても良いと思います。後はJリーグで先が見えてしまった場合。「自分はこれくらいの選手で終わってしまうんだろうな」、「Jリーグでやれるけど多分トップにはなれないんだろうな」とか。
「まずはJリーグでプレーする事を目指して、それでも無理なら海外に挑戦するのはありですよね」
その中で何かを変えたいと考えている選手に関しては、チャレンジしても良いと思います。また、Jリーグに入れなかった選手が、一か八かではないですがチャレンジするのも、1~2年は良いと思いますね。それで何かしらの手応えを感じないのであれば、それは本人の実力だと思うので、見切りをつける事も大事だと思います。
-今後はオーストラリアにもTOCのスクールを開こうと考えているそうですが、具体的にはいかがですか?
今矢 2015年の予定なんですけど、2013年12月から現地に行って14年1月からキャンプをやるんです。その翌年の2015年1月~2月と僕が向こうに残って8週間くらいのスクールをオープンする予定でいます。それを2015~2016年くらいでやってみて、反響が良ければより長いスパンでやれたらなと。もしくは、あくまで2ヶ月くらいに絞って日本からも中期で滞在しながら育成出来れば、それも良いかなと思っています。
(了)
<プロフィール概略>
今矢直城・・・1980年6月18日、兵庫県出身。10歳で家族と共にオーストラリア・シドニーへ移住。現地でプロデビューすると、2003年にはスイス1部のヌシャテルザマックスに移籍し、UEFAカップ出場も果たしている。その後オーストラリアやドイツでもプレーし、2008年6月に現役生活にピリオドを打つ。2010年にはサッカーと英語を子ども達に教えるスクール、TOCをスタートさせ、同年に早稲田ユナイテッドの監督に就任した。