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#34 早稲田ユナイテッド 今矢直城 監督 インタビュー Vol.2

-伝え方について試行錯誤されているとの事ですが、今はどのようなスタンスでやられていますか?

今矢 まずは僕が言っている事を理解して欲しいと思っているので、リスニングですね。理解力を求めるので、英語で練習内容を言って、すぐに入れるかどうか。それとも20%でも日本語に直して言ってあげないといけないのか。木曜日は英語と日本語の日なんですよ。英語で指導しながら、分からなかったら少し日本語も入れていこうと。その中で、どの選手が理解できているかチラチラ見ながらやっています。

「理解力が早い選手は、サッカーもすぐ上手くなると思いますね」

-英語を理解できる事は実際にピッチで好影響をもたらしますか?

今矢 どうなんですかね。そこまでは分からないですけど、少なくとも頭を働かせる事、理解力が早くなる事で、サッカーに限らず成長のスピードが早くなると思うんですよね。僕の中では、理解力が早い選手はサッカーもすぐ上手くなると思っています。恐らく監督としても使いやすいでしょうし、そういう選手は勉強をやっても理解力が早い分、より出来ると思います。そういう意味では日本語だけでなく、英語の理解力、違う角度からアプローチして理解力を上げる事によって、成長する可能性はあるかもしれないですね。

 
-ヨーロッパではプロ選手同士が本当の友人関係を築くのはなかなか難しいと、以前ブログで書かれていました。そういうシビアな所までは子ども達に伝える必要はないと考えていますか?

今矢 そうですね、子ども達には夢を持って欲しいので。ただ本人達が大人になって、プロを目指したいとなった時には、高校生くらいなったら伝えても良いのかなと思いますね。もちろん夢を持つ事は大事です。トップに行けば見えない世界が見えてきますし、僕はそこまで行けなかったけれども、そういう世界がある事は知っています。ただ、そこまで行くのは基本的には0%と考えた方が良い。それでも夢は持って欲しいですし、ジュニア世代で夢を持って何かに取り組む事は大切です。「最近、凄く英語に興味を持ち出して、学校でもよくやっているんですよ」と親御さんに言われるんですけど、そういう言葉をかけてもらえると嬉しいですよね。TOCがキッカケで勉強も頑張るようになってくれたという事ですから。

-それは今矢さんの実現したい事に近づいているという事ではないですか?

今矢 TOCの子ども達の全員がプロにはなれないですし、なって欲しいとも思っていません。色々な分野で活躍してくれる事が僕の願いなので、色々な分野で頑張ろうと子ども達が思ってくれるのは凄く嬉しいですね。

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