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#33 早稲田ユナイテッド 今矢直城 監督 インタビュー Vol.1

-クラブのJリーグ昇格を急いでいるわけでは無いと。

今矢 早稲田ユナイテッドがJリーグに上がるのが5年後とは思わないですし、正直言ってもっと先の話だと思うので、じっくりやっていければ。岩崎社長と同じビジョンを感じたという事で言えば、僕も無理はしないんですよね。例えば一番近い話で言うと、関東リーグに上がれる力が無い、土台が無い、環境が無いと判断したら、やはりそこで背伸びをする必要は無いと思うんです。そんなに背伸びをしても良い事はないので、地道にやっていこうという気持ちを僕は持っています。岩崎社長とも常に話していて、少しずつやっていこうよと。焦らないといけない場面もあるんですけど、ここは焦らずしっかりやっていこうよという点で、同じような感覚を持っていると思います。

「クラブの成長を焦って背伸びしていると、どこかで崩れると思いますね」

ワンマンだったりお金や権力がある人は、来年は関東1部だよ、次はJFLだよという人もいると思います。でもそれは本当に大丈夫なのか。3年後にJFLに上がった時にそんなにお金があるのか。土台はしっかりしているのか。背伸びしているとどこかで崩れると思うので、そこは変なプライドは捨てて、自分達がしっかり出来る範囲で進んでいく。そういうビジョンは、僕と岩崎社長は似ているのかなと思います。

-今回もし関東リーグに昇格していた場合でも、それは背伸びせずに行ける舞台という事ですね?

今矢 問題無いと思いますね。岩崎社長も関東リーグであれば大丈夫だと言っています。グラウンドの確保など調整しないといけない部分は出てくると思いますけど、チームの力としては出来ると思いますし、土台についても大丈夫です。

-他県への遠征も増えますが、お金の面に関しても大丈夫と。

今矢 整っている方だと思いますよ。関東リーグ1部や2部のチームの財政面は僕には分からないですけど。よく岩崎社長とも話すんですけど、グラウンドの確保以外を考えると、特に問題は無いのかなと思います。

-選手から会費をもらってクラブ運営に充てている所もありますが、早稲田ユナイテッドはどうですか?

今矢 月に2000円ほど貰っていますね。元々4000円だったのを2000円に減らしてやっていこうとなって、アディダスさんなどもユニフォームの面で協力していただいたりしてくれているので、選手の負担はなるべく少なくしていこうという方針でやっています。その中で関東リーグに上がった時にまた増えてしまうかもしれないですけど、やはりなるべくゼロにしてあげたいです。でもそれでクラブがダメになるなら、選手から少額もらうのは仕方のない事かなと思います。クラブそのものがダメになる方が良くないと思ので。

-実際に関わってみて、早稲田大学という組織の求心力のようなものは感じますか?

今矢 大企業と変わらないなという感じですかね。僕の中では早稲田にしても国士舘にしても日体大にしてもそうですけど、みんな良い子ですよね。ウチは特にア式(早稲田大学ア式蹴球部)の子が多いですけど、まず悪い子はいないですね。真面目でまともですね。歴代の指導者がしっかり教育をされているんだろうなと思います。

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