#4 スフィーダ世田谷FC 川邊健一監督インタビュー Vol.2
-その為にも、まずクラブの存在を知って貰う事から、ですが。
川邊 知って貰う為に、そういった会話をして貰う為に、クラブからの仕掛けも凄く必要になってきます。他の商店街の街路灯の場合ですが、JリーグクラブのFC東京や東京ヴェルディの旗が飾られていますよね。
-JリーグやJFLのチームの旗は見かけますね。スフィーダも作ったのですか?
川邊 この商店街って約2kmあって凄く長く、ウチの事務所から祖師谷駅まで800mあって、駅から更に向こう側(商店街の北端)までも距離があって、街路灯の数がフラッグ200本分くらいあるんです。
-200本もあるのですか。
川邊 実は今年、商店街の方からは「2011シーズンからスフィーダの街路灯フラッグを付けてもいいよ」と言って下さったんですよ。でも、フラッグを全部付けようとすると50万円以上は掛かると。今年はチャレンジリーグ初年度という事で、運営費がどのくらい掛かるか分からず、見送ったんです。どんなに費用が掛かっても、認知度アップの為にはやらなくてはいけない事だと思いましたが…。
-チャレンジリーグ1年目で、あまり無理は出来なかったと。
川邊 そうですね。ただ、街路灯フラッグって1年が寿命らしく、今ちょうど作り変えるタイミングなんですね。で、先日決まったばかりなんですが、2012年からはウルトラマン商店街とのコラボで、スフィーダも旗に入れて貰える事になりました。しかもフラッグを半分使わせて貰っているのに、うちの費用負担はゼロなんです。
-それは凄い節約というか、商店街の方達の支援を得られた事例ですね。
川邊 もう一つはスフィーダ・アプリというものを開発中で、「2012シーズン開幕前には絶対に完成させるぞ!」という事でやっている最中です。アプリには商店街の店舗情報や、「スフィーダがホームゲームで勝ったら何%割引」といった情報などを載せる予定なんです。そういった新しい事もチャレンジして、『この地域を活性化していく』、外から商店街を見に来る人が増えるような仕掛けもしようと思っています。
-今シーズンの公式戦の集客目標はありますか?
川邊 この祖師谷地区だけでも16万人が住んでいます。沢山の方達に街路灯フラッグ、ポスター、ステッカー、アプリといった色々な場面で、スフィーダを目にして貰う。まずはスフィーダのエンブレムを見てもらい、クラブの存在を知っていただき、地元・世田谷で公式戦開催できればと。その時こそ大々的に告知できますから(2011年以上に)多くの方に試合に足を運んで貰えるのかな、という目標なんですけど。
-チャレンジリーグ1年間を終えて、新しい発見が沢山あったのでしょうか?
川邊 2011年のチャレンジリーグ初年度を戦ってみて、ウチの良いところ悪いところ、年間いくらお金が掛かるかなど、大体は把握できました。そういった意味で、2年目の2012シーズンが勝負だと思っています。とりあえず1年目は手探りでした(笑) “ひたすら前に進んで行くだけ”という感じでしたから。
-地域活動で小平市の学校を訪問されました。世田谷区に拘らずに声が掛かれば今後もやっていきますか?
川邊 やっていきますよ。こういった活動でスフィーダの輪が広がっていきますから。また、一度実績を作ると他の学校からもお話が来たり、私のブログ(※3)やクラブHPを見て下さる方もいるので、今後も広がっていくと思います。クラブの事を少しずつ知って頂ければと思います。
※3 川邊健一オフィシャルブログ「スフィーダ世田谷~挑戦~」