#148 8/25 東京都サッカートーナメント決勝 横河武蔵野FC vs 日本体育大学
元々の特徴である、90分間ファイトし続ける事は忘れなかった。それだけでなく、この日の横河は、指揮官が理想とする攻撃の形も随所に出していた。また、昨年と今年では選手達の心境も変化している。林曰く「大きく違うのは、みんな自信を持ってやれている所」だという。やはりFC東京を下し、柏レイソルを相手に見せ場を作った経験は大きい。
「去年は相手のストロングポイントを消しながらやるというのが前提にあった。今年は自分達のサッカーをやりながら、相手の長所も消す戦い方が出来ている」
全員攻撃・全員守備が形になっているのである。その成果をJリーグクラブを相手に存分に発揮して欲しい所だが、「1回戦を勝たないと、厳しい東京都予選を勝ち抜いた意味がない」と金守は言う。まさに『勝って兜の緒を締めよ』である。
試合後の両チーム監督・選手コメント
日本体育大学・倉又寿雄監督
-試合を振り返ってください。
「あれだけパワーのあるサッカーをされる事を分かっていながら、なかなか対応しきれませんでした。ただ30分過ぎくらいから、ある程度自分達がボールを持てましたし、良い形でパスが入るようになった。後はフィニッシュの部分かなと思います。楔のパスを入れさせないように、横河さんは真ん中をしっかり絞ってきていました。後半は何本か入ったんですけど、そこからが無かった。失点は自分達のミスからでしたし、あれだけドリブルされて打たれていますから、守備の所で課題があったかなと」
-前線でボールがあまり収まらなかったと思いますが?
「北脇がこの前の試合で怪我をしてしまった。本来なら彼が前にいて、長谷川が少し下がり目でプレーする形です。今日は長谷川を前に出し、中田が少し下がり目でやりました。ただ長谷川も下がってきてしまい、修正したかったんですけど出来なかった」
-梅村選手がサイドで攻撃の起点になれなかったように思います。
「横河さんは5バック気味になるので、スペースが無い中で彼が個人で突破する場面を作らせてもらえなかった。もう1人、2人が関わると崩せる形もあったのかなと思います」
-準決勝はセカンドボールの争いで優位に立ちましたが、今日はいかがでしたか?
「全体的に疲れもあって、切り替えの部分は準決勝より劣っていたかなと思います。切り替えが遅くなったからやられたというのは1失点目だけでしたが、肝心な所で遅れてしまった事は悔やまれます」
-決勝戦まで来られた事については、いかがですか?
「そこは凄く満足しています。一試合ごとにチームとしてまとまってきて、ここまで来られた事に満足しています。ただ、出来れば東京都代表になって、1回戦に勝って(2回戦で)FC東京と戦いたかったのが本心ですけどね」