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#148 8/25 東京都サッカートーナメント決勝 横河武蔵野FC vs 日本体育大学

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #148

横河武蔵野FC 全員攻撃・全員守備が結実 トーナメント2連覇を達成

8/25(日)18時 味の素フィールド西が丘
東京都サッカートーナメント 決勝
横河武蔵野FC 2-0 日本体育大学

天皇杯本戦へと続く、東京都サッカートーナメントも決勝戦を残すだけとなった。この舞台に残ったのは、横河武蔵野フットボールクラブと日本体育大学。横河が勝てば2年連続4回目の本戦出場だ。対する日体大は勝てばトーナメント初優勝で、本戦出場は第62回大会以来3回目となる。

前半を無失点で抑えたい横河

横河はシンプルに速く攻めつつ、リスクマネジメントもしながら戦っていた。奪ったボールを素早く相手の裏へ送り、前線の選手を走らせる。準決勝ではやや精度を欠いたディフェンスラインからのフィードも、この日は狙った所に蹴る事が出来ていた。FW忰山翔は最前線に入りながらも、両サイドに顔を出してボールを受けようと動き回る。

日体大のビッグチャンスは前半35分、カウンターからMF阿部潤が右へ展開。走り込んだボランチのMF稲垣祥がクロスを送ると、FW長谷川健太が胸で上手くコントロールしてシュート。準決勝の東京23FC戦でも証明されていたが、稲垣が前向きにボールを持った時に日体大はチャンスを生み出す。

試合前、横河・吉田康弘監督は選手達に、「相手の10番がキーマン」と伝えている。この場面からも、やはり彼が日体大のエースだという事がわかる。だがこの日、稲垣が自由にプレー出来たのはここまでだった。

横河はシンプルに裏を狙いつつも、前線からのプレスもしっかりこなす。それでいて、守備時は3バックに両サイドハーフが加わって5バック気味の陣形も取った。前線からのプレッシャーと、5人の守備者。矛盾しているようだが、そうではない。この日の横河は『全員攻撃、全員守備』を高いレベルで実践していた。

前半、横河の速攻はフィニッシュに繋がらず、日体大もゴールを脅かしたシーンはほとんど無かった。

スコアレスでハーフタイムを迎えたが、横河・MF金守貴紀は試合後、「前半はゼロでも良かった」と振り返っている。スコアは動いていないが、試合の流れは横河にあった。

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