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#25 FC町田ゼルビア 深津康太選手 インタビュー

前半戦の最終節、ゼルビアはホーム・野津田競技場にAC長野パルセイロを迎えた。そこで0-4というまさかの大敗を喫してしまう。ゴール裏へ挨拶に向かった選手達を待っていたのは、ブーイングだった。あの試合は、確かに不甲斐ないものだった。そして、秋田前監督も解任となった。深津にとっては恩師のような人だ。悔しさが募る。

J2昇格争いはクライマックスへ~J2復帰への想い

深津 やはり申し訳ないというか、自分が不甲斐ないという気持ちが凄く大きかったです。後ろがゼロで抑えていれば負ける事はなかったですし。秋田さんは、僕にとって凄く為になる人でした。ディフェンスの事を色々教えてくれた人だったので、今でも尊敬しているし、ありがたいと思っています。前半戦を振り返ると、自分が不甲斐なかったなと思います。

1年でJ2へ__。ゼルビアの合言葉とも言えるが、深津のJへの思いは人一倍強い。

深津 今はJFLで苦戦していますけど、僕らは本当に1年でJ2に上がらないといけないチーム。J2に上がったらまた色々なチームと試合が出来る。更にレベルアップしたいし、自分の価値観を変えたい。ヴェルディでの2年間でも、価値観はかなり変わりました。これまで僕がいたチームは、J2でも下の方のチームが多かった。上位に行けるとか、それこそJ1に行けるという意識が当時はなかったんです。でも、ヴェルディというチームはJ1に行かないといけないし、強いチームだったので、そこでプレー出来た喜びも楽しさもあった。負けちゃいけないというプレッシャーもあって、本当に自分にとって身になった2年間でしたね。

J2復帰に向けて、新たに7人の選手が加わった。攻撃の選手が多いが、ポジション争いの激化を深津は歓迎する。自身が出場しなかった試合で、平智広が出番を得て勝利に貢献している。深津とて、うかうかしてはいられない。

「若い選手達はもっと必死になっても良い。ここで通用しなかったらJ1もJ2も無い」

深津 レギュラーは保証されていないし、良い選手もいっぱい出てきています。それによって僕自身もレベルアップしていかないといけないですし、そういう気持ちが成長に繋がる。危機感というより、ありがたいですよ。若手が出てきたり、新しく加入してきた選手がいるというのは。もっとやらないといけないと思うし、試合を見ながら自分だったらこうやるというイメージもあるので。良い競争が出来ていますし、嬉しいです。

若い選手に頼もしさを覚える一方で、物足りなさも感じているという。

深津 もっと必死になっても良いのかなと思います。試合に出られない悔しさとかをプレーで表現するとか。まだわからないかもしれないけど、多分ここでクビ切られたら他に行く所もない。J2やJ1じゃないから。必死にやっているのかもしれないけど、もっとやっても良いのかなと僕は思います。

本人は100%のつもりかもしれない。しかし後に振りかえると、もっと出来たのではという思いが頭をもたげてくる。それは深津の実体験でもある。後悔しないように毎日力を出し切る事が、道を切り開く方法だ。

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