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#11 スフィーダ世田谷FC 川邊健一監督インタビュー Vol.4

スフィーダ世田谷フットボールクラブ 川邊健一監督 ロングインタビュー Vol.4

女子サッカーの全国リーグ2部「プレナス チャレンジリーグ」に参戦しているスフィーダ世田谷FCは、2011年のシーズン1年目から好成績を残し、1部昇格を目指し2012シーズンを戦っている。トップチームの強化とアカデミー組織の育成を両立させ、選手には地域活動を通して社会性を学ばせ、地域との関係性を深めている。 Vol.1 Vol.2 と続いたインタビューの最終回となる Vol.3 & Vol.4 では、クラブの育成と強化について、川邊監督の考える女子サッカーの魅力、指導者として目指している事など、多岐に渡りお話を伺っている。(インタビュー日:2011年12月)

-川邊監督自身のお話になりますが、まずサッカーの出会いについて教えてください。

川邊 僕がサッカーを始めた理由は、本当に単純です。小学生の時にサッカーの朝練を終えた生徒が、朝礼に脛当てを付けたままでいて、その姿がとても格好良く見えて(笑)僕もそれを付けたいなというのが理由なんです。そんなつまらない理由なんですけど(笑)

-外見というか「ソックスとスネ当て」という姿が格好良かった(笑)

川邊 それから小中高とサッカーを続けて、大学は国士館大学だったんですけど、別に国士館でサッカーをやっていた訳ではなく、その時にはもう指導者をやっていました。もちろん今は指導者ライセンスは取っていますが、当時はほぼ独学でやっていました。

-大学生というと約10年前。という事は最初から女子サッカーの指導者としてスタートしたんですね。

川邊 なかなか僕みたいな経歴の持ち主も少ないと思いますよ。女子の小学生を教えて、女子の中学生を教えて、女子の高校生を教えて、女子の大学生を教えて、女子の社会人を教えて、と。要はチームと共に、当時は子供だった選手達と共に、自分もカテゴリーを上げてきたって事なんです。全ての女子サッカーのカテゴリーを一応見てきている。そういう意味では他にいないかなとは思いますね。

「女子の全カテゴリーを指導してきた異色のキャリア」

-選手、チームの成長と共にキャリアを積んでいますね。

川邊 最初は、自分を誘ってくれた小学生時代のコーチがいなくなって「オイッ!オイッ!」て思いましたが、今は感謝の気持ちしかないですね。こういう貴重な経験を選手と共にさせてもらって、色んなカテゴリーを順番に見てくる事によって、全ての世代をやってきたという事が、自分の強みの一つなのかなと思います。

-では、川邊監督の考える男子サッカーとは違う“女子サッカーの魅力”はどのようなところでしょうか。

川邊 敢えて1つ挙げるとすれば、多くの女子サッカー選手は小学生時代から身体能力が伸びないんですね。中学1年生も社会人と戦えてしまうのが女子サッカーの大きな特徴であって魅力ですかね。例えば、私達(2002年当時のスフィーダ)も中学生チームで東京都リーグに参戦して勝ち上がっていきましたが、当然ある程度やれないと勝ち上がれないですし、社会人のチームを倒しながらカテゴリーが上がっていったわけです。

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