#21 横河武蔵野FC 金守貴紀選手&岩田啓佑選手インタビュー
横河武蔵野FC特集 第5弾 金守貴紀選手&岩田啓佑選手インタビュー
今シーズンから吉田康弘氏を新監督に迎えた横河武蔵野FC。プレシーズンでは仕上がりの良さも伺わせたが、リーグ戦が始まると勝ち切れない試合が多くなった。JFL前期を終えての戦績は5勝3分9敗の14位と、思うような結果を得られていないのが現状だ。縦に速い攻撃を仕掛け、多くの選手が絡む事を目指しているが、まだまだ発展途上の段階にある。とは言え、その戦いがハマった時には良い攻撃を見せられているのも事実。定評のある守備に攻撃面での上積みを得られれば、後期はもっと良くなっていくのではないか。
そんなチームの鍵を握るのが、ダブルボランチを組む金守貴紀選手と岩田啓佑選手。それぞれキャプテン、副キャプテンとしてチームのまとめ役も担っている。2人は早稲田大学ア式蹴球部の先輩・後輩の間柄であり、互いに横河電機㈱の社員選手でもある。東京偉蹴FOOTBALL編集部では、大黒柱の両選手に今季JFL前半戦を振り返ってもらった。また、大学時代の思い出、クラブとの出会い、これから予選が始まる天皇杯について、と様々な話を伺った。(インタビュー日:2013年6月)
-本日は宜しくお願いします。リーグ前半を終えましたが、今シーズンのここまでを振り返っていかがですか?
金守 今年から吉田(康弘)さんが監督になって、吉田さんの目指すサッカーが出来ている試合もあれば、あまり出来ていない試合もあります。なかなか難しいとは思うんですけど、少しずつ浸透してきているのかなという感じもあります。
-吉田監督が目指すサッカーを、金守選手はどのように理解していますか?
金守 『奪ったら速く攻撃に繋げる』という事です。まずは相手の裏を突いていくのが、吉田さんの目指している事なのかなと思っています。
-岩田選手に伺います。以前、試合に敗れた後にお話を伺った時に、『同じ事を繰り返してしまっている』と仰っていました。当時の状況から現在にかけて、改善出来た事はありますか?
岩田 練習の紅白戦でも、やはり流れが悪い時に失点するというのを繰り返してしまっていたんです。最近、吉田さんもよく言うんですけど、声を出してチームでまず意思統一を図って劣勢の時間を凌ぐとか、そこから自分達のペースに持っていく事は、練習から取り組んでいます。最近、ピンチを凌げる場面が増えて、自分達の流れに持っていける機会も増えました。徐々に改善出来ているのかな、という手応えは感じています。
-キャプテンの金守選手から見て、今のチームの雰囲気はいかがですか?
金守 まず失点が減ってきた事が、自信になっているのかなと思います。雰囲気的にもそんなに悪くないですし、後は攻撃面をどうしていくかという所が、これからの課題になると思います。
-シーズン開幕前の練習試合では、奪ってからの速い攻撃や後ろの選手も攻撃に出て行ける推進力があったように思います。リーグでなかなか結果が出ない中で、そういう推進力は影を潜めてしまった感があります。
金守 やはり負けている時は、チーム自体の勢いも無かったと思いますね。
岩田 良い守備から良い攻撃が生まれていたのが、シーズン開幕前の状態でした。意識が『攻撃と守備のどちらか』に偏ったという事はないですし、今も感じていないですが、それが上手くハマった時は攻守両面においてバランスが良いんだと思いますね。