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#170 11/24 JFL 最終節 FC町田ゼルビア vs SC相模原

逃げ切った相模原がリーグ3位フィニッシュ

0-1とリードされた町田は、後半頭から木島に代えてFWにテレを投入した。しかし楠瀬監督代行は「浮き球と空中戦」に攻撃が偏ったことを悔いる。攻撃が狙い通りに活性化せず、ボールは持てても、前半に比べて引いた相模原の守備を崩せない。そんな流れから72分、相模原が速攻で追加点を挙げる。先制点に続いて森谷のポストプレーから、菅野が抜け出し、1対1をモノにした。

0-2とリードされた町田は85分にボランチ藤田を下げ、俊足の高卒新人・齋藤翔太を右サイドハーフに起用。深津康太の攻め上がりなどもまじえて、リスクを冒した攻めに出る。町田は直後の86分、斎藤が右サイドを抜け出してチャンスを作り、最後はその齋藤が田中貴大の左クロスに合わせてボレーシュート。1点差に追い上げたが、その後は相模原が逆にカウンターで町田を脅かす展開となる。

相模原が2-1のスコアでタイムアップの瞬間を迎えた。初のJFLながら、後半戦を11勝3分3敗で乗り切った相模原が、3位で今季を終了。前半戦で秋田豊監督を解任した町田は、後半戦も9勝3分5敗と乗り切れず、4位でシーズンを終えることになった。

試合後の両チーム監督・選手コメント

SC相模原・木村哲昌監督

―試合の総括をお願いします。
「3位を賭けた、隣町のゼルビアさんとの一戦。勝たなければ3位になれないという状況だった。選手に話したのは気持ちのことや、チームとして戦うこと。いつもの準備して、いつものように戦うことで結果がついてくるということです。町田は前半、[4-4-2]で来ると思ったら[3-4-3]で来て、9番の鈴木、34番の南ところに上手くボールが入っていた。そこをしっかり、センターフォワードからボランチのところで縦を消す作業を意識しないと、なかなか難しいゲームになる感じだった。曽我部が立ち上がりに先制点を入れたお蔭で、少し優位に進められた。後半も菅野が2点目を決めて、向こうが出てくる形になると思ったので、しっかり守備の1対1や、チャレンジ&カバーのところ、まずはボールが入った時に弾く――。そういうところを指示しました。あの中で1点は入れられたけど、しっかりCBが弾いて、1対1のところを自分たちがやらせなかったところが勝因だと思います」
―JFL1年目で3位という成績をどう評価するか?
「まず、目標設定は優勝だった、途中から3位に変更せざるを得なかったのですが、シーズン通して優勝できなかったことはすごく残念に思います。ただ8人退団した戦力ダウンの中で、選手たち含めて、去年の戦い方からクオリティが段々良くなった中で、最後3位で終われたのは、自分自身として満足しています」
―J3に参戦する中で上積みしたい部分は?
「現場がそれぞれクオリティ、補強も含めて、質を上げていかないといけない。フィニッシュの精度もそうだし、守備も失点が少し多かったので減らさないと優勝争いには行けないと思います。クラブがもっと組織力をつけないと、J2には入れない。全体を強化していかないといけないと思います」
―失点は多いけれど、得点力はあった。攻撃についてはどう評価する?
「FWが点を取れたけれど、サイドハーフやボランチの得点率を上げないと、得点力を上げられない。ただ御給や松本が得点ランクの上位にいるというところで、もっとやってもらいたいけれど、今年に関してはよくやってくれたと思う」
―CBを固定しないで、色んな選手を使っていたことは?
「後期はウェズレイと安藝が安定した。前期は怪我、カードトラブルを含めて固定できなかったけれど、サブの選手がしっかり守備のコンセプトを理解していたので、誰が出ても問題なくライン設定ができていた。前線の森谷と御給がしっかり動いて、11人全体で動いている守備だった。そういう中でカバーが出来ていたのかなと思います。よく走るようになりました」

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