#153 9/15 チャレンジリーグ 第21節 スフィーダ世田谷FC vs ASエルフェン狭山FC
「前半は我々のサッカーが出来ていた」と川邊監督が言えば、「前半はディフェンスも狙い通り出来た」と田中(麻)も得るものがあった様子だ。
確かに前半の内容は良かった。ただあのハイペースを90分維持する事は出来ない。田中(麻)の言う、「ゆっくりやる所とスピードアップする所のメリハリ」をチーム全体で共有する必要がある。
例えばエルフェンの攻撃も迫力があったが、闇雲にスピードアップして走り回るというものではなかった。出し手と受け手の呼吸が合っているからこその攻撃だった。またスフィーダが勢いよくプレスをかけた前半にしても、エルフェン・伊藤などは全く動じていなかった。
ボールを持っても、焦って前にクリアするしかなかったスフィーダとは対象的に、伊藤は全く焦らず、時には歩きながら周囲の様子を伺っていた。プレーに余裕がある証拠だ。
試合後、川邊監督は「そのままの差が出た」と話している。着々とステップアップしてきたスフィーダだが、まだ上には上がいる。だが悲観する必要もない。試合には敗れ、差も見せつけられた。しかし、「やれないという感覚はなかったです」(田中麻)。
思ったほど大きな差はなかった。それが分かった事が収穫であり、チームの自信に繋がっていく。
スフィーダ世田谷FC なでしこリーグへの条件
1部昇格の条件としては、まずチャレンジリーグで4位以内の成績を収める必要がある。そして、その4チームの中で、なでしこリーグ準加盟チームが入れ替えの対象となる。9月15日時点での順位は1位・常盤木学園高等学校、2位・ASエルフェン狭山FC、3位・スフィーダ世田谷FC、4位・福岡Jアンクラス。このうち常盤木は準加盟チームではない為、昇格の対象ではない。『上位4チーム』『準加盟チーム』という条件が求められ、それを満たしたチームの最上位であるエルフェンが自動昇格となり、入れ替え戦の枠をスフィーダとアンクラスで争っている状況だ。
3位・スフィーダは勝点45。4位・福岡J・アンクラスの勝点43。アンクラスは残り2試合を連勝すると、最終勝点が49になる。ライバルが連勝する事を想定した場合、スフィーダも最終節9/22日体大戦と、中止(試合延期)になったノジマステラ戦を勝ち切る必要がある。勝てば文句無しで、なでしこリーグ9位のクラブとホーム&アウェイの入れ替え戦に回る事になる。