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#152 9/14 関東1部リーグ 後期 第8節 東京23FC vs FC KOREA

悲願のリーグ優勝へ KOREAが最終盤で勝ち越し

迎えた後半、KOREAが反撃に出る。数的不利を感じさせないほど、選手達は運動量多く走り回った。加えて、どの正しいポジションを取るかなど、動きの質も良く、自分達の時間帯を多く作る事に成功した。

攻撃で目立っていたのは、途中出場のMF魚仁禹。このスピードスターが右サイドを掌握する。洪の退場で選手の並びを変えたKOREA。左サイドハーフからボランチに移った朴がゲームを作ったが、特に魚の事を意識しながらボールを回していた。 「仁禹が入ったら裏に蹴るというのがチームとして決まっている。だからスペースは狙っていました。一番可能性の高い仁禹から攻撃をしつつ、他の選手も使い分けた」

東京23FCは、勢いのついたKOREA攻撃陣に対抗すべく、DF中山友規を投入。最終ラインも4バックから5バック気味になる形に変更した。この意図について米山監督は、「局面で2対1を作れるようにとイメージしていた」という。

しかし、守備を意識した東京23FCを、KOREAが突き破る。後半24分、ペナルティエリア内でボールを持ちすぎた中山を、崔が鋭いプレスをかけてボールを突っつく。奪ったボールをそのまま冷静にゴールへ流し込み、KOREAが同点に追いついた。

こうなると、KOREAの攻撃は止まらない。28分、MF卞栄将が右から中に持ち込んで際どいシュートを放つ。3分後には、左サイドを抜け出したFW権載龍のマイナスのクロスに卞が合わせる。2度のチャンスを作った卞に3度目の正直が訪れる。42分、左から中央へ細かいステップで持ち込み、渾身のシュート。これがネットを揺らし、遂にKOREAが逆転に成功した。

しかし、東京23FCも意地を見せる。右サイドからのクロスに中山が飛び込む。GKと接触するも、ボールはゴールラインを割った。KOREAの選手達はレフェリーにハンドをアピールしていたが認められず、試合は振り出しに戻った。

引き分けでは2ポイントがこぼれ落ちる。そうはせさまいと、KOREAが最後にギアをもう一段階上げる。アディショナルタイム、裏のスペースに抜け出した崔が狙う。これは相手GKが左足一本でブロックするが、この流れでCKを得た。もう時間がない。これを逃せば試合は終わる。まさにラストプレーだった。

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