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#150 9/7 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC


そして延長前半ロスタイム、ついに試合が動く。延長前半終了かと思われたラストワンプレー。後方からのロングボールに平山が合わせ、F東京が先制する。ここまで全員守備•全員攻撃で多彩な攻撃をしのいできた横河が失点したのは、キックオフから実に108分が経過した時だ。

残された後半の15分間、横河は必死にゴールを狙う。しかし、最後までF東京のゴールを割ることはできず、120間の死闘は1−0で終了した。

試合後、両チームのゴール裏からは相手を讃える声援が飛んだ。相手ゴール裏に挨拶に向かった横河武蔵野FCの選手たちに、FC東京のサポーターたちは大きな声を張り上げた。

「また来年!!」

試合後の両チーム監督•選手コメント

FC東京 ランコ•ポポヴィッチ監督

—試合を振り返ってください。
「ウチの選手は120分間よくやってくれました。120分間支えてくれたサポーターの方にも感謝したいです。ウチにリスペクトが足りない部分もあったかもしれません。ただチャンスはいくつもありました。それを決めきれなかったことは反省点です。もっと早く決めきれば、試合ももっと早く決めることができたと思います。その中でも昨年以上に我慢強さや、粘り強さという点で安定していたと思います。一人少ない中で、しっかりと結果を出せたことは評価できると思います」
—JFLのチームが相手でしたが、東京のフットボールのレベルをどう感じましたか?
「決定機を決めきれていれば、もっと早く試合を終わらせることができました。この試合に懸ける相手のモチベーションはものすごかったです。全員が頑張って、サボらずに一生懸命できる相手だと思いました。ただ、ウチが決定的な場面を作られることはありませんでした。サッカーの面での驚きはありませんでしたね」

横河武蔵野FC・吉田康弘監督

—試合を振り返ってください。
「終わってみて、0-1というスコアだけを見れば、良い試合ができたのかもしれません。ここからもう一つ上を狙うには、この1点の差がすごく大きいのかなと思います。この120分間でそれを感じました。ただ、選手は最初から戦う姿勢を見せてくれましたし、前半を耐えしのいで、後半に向けて横河ペースの時間帯もつくれました。ここまで積み上げてきたものを試合で出せたのかなと思います。それは、守備も攻撃も個ではなく、みんなでやっていくということ。どんな状況でも諦めないという姿勢を見せる。それを120分通して出せたことが一番の成果だったと思います」
—GKで飯塚選手を起用しましたが、大当たりでしたね。
「ここまで東京予選を通じて連勝できていたので、そのままのメンバーと考えた方もいらっしゃると思います。ただ、僕自身は日々の練習が勝負だと思っています。その中でサブも含めて、常に一番良い選手を選んでいますし、選手にもそう言っています。アマチュアというレベルの中で競争は大きなテーマです。日々のトレーニング、練習試合、試合でも競争をしています。誰もが納得するメンバーを選ぶのは無理だと思っていますが、僕の見た中で常にベストのメンバーを選んでいます。その結果が飯塚でした」
—試合が終わった後、選手にはどういう言葉をかけましたか?
「戦い自体は、誰が見ても素晴らしい戦いをしてくれたと思います。ただ、いちアスリートとしてプロとかアマチュアとか関係なく、やはり勝ちたいという気持ちがある。そういう中で今日の負けを絶対に忘れない。この試合を基準にして明日からやっていこうという話をしました」

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