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#150 9/7 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #150

天皇杯2回戦 東京対決は延長戦の末にFC東京が横河武蔵野FCを下す

9/7(土)17時 味の素スタジアム
第93回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
FC東京 0-0(EX1-0) 横河武蔵野FC

トーナメントはまるで西部劇の決闘だ。ひとたび出会えば生き残るのは一方だけ。日本サッカーの頂へと伸びる細い線は2つのチームが進むには細すぎる。

昨年は前大会優勝チームのFC東京が、同じ東京の横河武蔵野FCに敗れた。一年の時を経て再び同じピッチに立った両者の戦いは、前年度に勝るとも劣らない死闘となった。

システムは変わっても、堅守は変わらない横河

昨年と同じカードとなった天皇杯2回戦だが、1番の違いは横河武蔵野FCの監督の交代だ。6年間指揮を取り、その集大成としてFC東京を下した依田監督に変わり、今期から指揮を取る吉田監督はシーズン初めから3-4-3のシステムを導入。

シーズン初めは結果が伴わず苦しい時期もあったが、状況に合わせてスムーズにスライドする横河の守備陣は、渡邉千真、東慶悟、ルーカスといったF東京の名だたる選手を相手に身体を張った守備を見せる。試合後DF瀬田達弘は「半年間でここまで出来るようになったことに手応えを感じた」と語った。

しっかりと守備から入る横河に対して、昨年のリベンジを果たしたいF東京は、渡邉を中心に裏のスペースを狙っていく。渡邉の裏へのパスに東が抜け、横河・GK飯塚渉と一対一からシュートを狙うが、これは飯塚がスーパーセーブ。強力なF東京・攻撃陣を相手にゴールを割らせない。早めにゴールを奪いたいFC東京は18分に米本拓司、東とパスを繋ぎ、渡邉がペナルティエリアに侵入。横河ディフェンスに倒されるが笛は鳴らず。

守備に奔走する横河は20分。MF遠藤真仁のクロスにMF林俊介が頭で合わせ決定的なチャンスを作るが、ボールはジャストミートせず、先制点を奪うことはできない。前半最大の山場が訪れたのは26分。再三狙っていた横河ディフェンスの裏に抜けたMF長谷川アーリアジャスールがふわりとボールを浮かし、キーパー飯塚をかわす。たまらず飯塚が長谷川を倒すと、審判は笛を鳴らしF東京がPKのチャンスを得る。キッカーは渡邉。ところが、左隅を狙った渡邉のシュートは飯塚にセーブされる。

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