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#144 8/11 JFL 第24節 FC町田ゼルビア vs Y.S.C.C.


このボールロスト以外にも、チーム全体に不用意なパスミスが多いゼルビア。このまま0-2で前半を折り返していたら、反撃も及ばなかったかもしれない。しかし、後半の逆転劇のきっかけとなるゴールが前半終了間際に生まれる。44分、向のスルーパスから日高がシュート。相手がブロックしたこぼれ球を、DF藤田泰成が押し込んだ。「藤田が1点取ってくれて、良い形で後半を迎えるきっかけになった」と、楠瀬直木監督代行。ゼルビアが反撃の狼煙をあげた。

逆転勝利でホーム野津田に歓喜が訪れる

後半頭の選手交代で、大竹が右サイドハーフにポジション変える。「前半、後ろで見ていて、あまり勢いが無いなと思っていたので、自分から仕掛けていこう」と考えていた大竹が、2点目の起点になる。後半13分、大竹、向とボールが繋がり、FW鈴木孝司がGKと一対一のチャンスを迎える。これを冷静にゴール左隅へ流し込み、エースの一発でゼルビアが同点に追いつく。

そして22分には、この日のハイライトが訪れる。相手陣内へ飛んだクリアボールを、MF庄司悦大が猛烈な勢いで追いかける。相手にバックパスを選択させ、GKは近くの味方に繋ぐ。そこにプレスをかけた途中出場のFW杉本竜士が、ボールをかっさらい難なくネットを揺らした。相手の判断ミスもあった。冷静に得点した杉本も素晴らしかった。だが、最初に激しいチェイシングを見せた庄司が、この3点目を呼び込んだと言える。

楠瀬監督代行からは、もっと前でプレーするようアドバイスを受けている。ボールを受けて捌くだけでなく、より相手に怖さを与えるプレーを身につけようとしている。相手陣内の深い位置までチェイシングをかける姿は、庄司の新しい特徴の一端だ。

これでゼルビアは4連勝。勝ち星に恵まれない時期もあったが、これまでの積み重ねが実を結び始めている。JFLは約1ヶ月の中断期間に入る。連勝中の良い状態で中断してしまうのは、少し勿体無い気もするが、庄司は前向きに考える。

「連携とかをもっと深めていかないといけない。1ヶ月空くというのを、ポジティブに捉えています」

この1ヶ月でどこまでチームそして個の力を上積み出来るか。その積み重ねが再開後の爆発に繋がる。

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