#142 8/10 チャレンジリーグ 第17節 スフィーダ世田谷FC vs ジュ ブリーレ鹿児島
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #142
6ゴール快勝のスフィーダ世田谷 連敗を2でストップ
8/10(土)16時 江東区夢の島陸上競技場
プレナス チャレンジリーグ 第17節
スフィーダ世田谷FC 6-0 ジュ ブリーレ鹿児島
気力を奪われるような猛烈な暑さも、言い訳にしている場合ではなかった。『相手も同じ条件だから』というのもあるが、スフィーダ世田谷FCにとって1つの負けも許されない状況だからだ。
第3クールは2連敗で始まり、勢いをつける事が出来なかった。初戦・JFAアカデミー福島戦を前に、FW森仁美は「もう一つも落とせない」と意気込んでいた。しかし、思うように事は運ばなかった。この連敗でスフィーダは昇格に向けて崖っぷち立たされたと言えた。求められるのは勝点3。勝利への欲求を、選手達はどれだけプレーで表現出来るか。
キレキレのMF下條が躍動
開始早々のピンチをGK川口真奈が防ぐと、以降はほぼスフィーダのワンサイドゲームとなった。
特に右サイドからの攻撃の構築がスムースだった。サイドバックのDF福原菜緒が積極的にオーバーラップを仕掛け、MF下條彩とFW大場沙織と好連携を見せる。そして、「元気なうちに点を取りたかった」と話す下條が、前半11分に先制点を奪う。ペナルティエリア手前の混戦の中、ワンタッチで相手を外すと左足で狙う。緩やかに上がったボールがゴール右隅へ飛び、芸術的なループシュートが決まった。
走力で相手を上回るスフィーダは、その後も果敢にゴールへと迫る。人数をかけて守る相手をなかなか崩せなかったが、38分には福原のクロスを下條が胸で受けると、右足ボレーでネットに突き刺す。「いつも自分目掛けて蹴ってくれる」と福原への信頼を寄せる下條が、この日2点目を挙げた。キレキレの下條は前半終盤にも、クロスバー直撃の惜しいシュートを放っている。