#137 7/24 東京都サッカーT 社会人代表決定戦 FC町田ゼルビア vs 東京23FC
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #137
死闘を制した東京23FCが東京都サッカートーナメント本戦に進出
7/24(水)18時 味の素フィールド西が丘
東京都サッカートーナメント 社会人代表決定戦
FC町田ゼルビア 0-1 東京23フットボールクラブ
「日の目を見るには天皇杯しかない」
以前、東京23フットボールクラブ・FW山本恭平は、天皇杯への思いをそう話していた。
今年の全国社会人サッカー選手権大会は、関東予選で敗退。関東サッカーリーグ1部で優勝すれば、全国地域サッカーリーグ決勝大会に出場出来るが、残り5試合で首位との勝点差は10あり、簡単に手の届くものではない。
だからこそ、この伝統ある大会への出場権は絶対に手にしたい。全国の人に東京23FCというクラブの存在を知ってもらうには、天皇杯に出場する事が重要だと考えている。
対するFC町田ゼルビアは、リーグ戦に集中したいというのが本音だろう。秋田豊・前監督から楠瀬直木監督代行に代わり、21日のFC琉球戦は勝利したが、上り調子と判断するには時期尚早。この試合は主力を温存し、復帰直後の選手や若手を積極的に起用した。直近の琉球戦からDF太田康介とMF相馬大士だけを残し、9人を入れ替えて臨んだ。
前半の入りに成功した東京23FC
「自分達の良さは前から行く事」と山本が言うように、東京23FCの特徴はそのアグレッシブさだ。格上相手にも臆する事なく、むしろ自ら飛び込んでいくように序盤からギアを全開にした。前半6分、左から攻め込み中央でMF田仲智紀が狙う。14分には、山本が起点になり右サイドへ展開。FW河村太郎が大きなストライドで前進し、そのままシュートを放った。
東京23FCはテンション落とさない。個々の球際での反応も鋭く、「僕と(猪股)聖哉さんの所でセカンドボールも拾えていた」(田仲)と、中盤で優位に立てた事も見逃せない。ゼルビアは相手の勢いに面食らったまま、なかなか立て直す事が出来ない。ゴール前に迫ろうにも、複数の連携で崩すシーンを作れない。40分にFW南秀仁が遠めから狙う。これがゼルビアの放った前半最初で最後のシュートだった。