#120 5/18 チャレンジリーグ 第7節 スフィーダ世田谷FC vs 福岡Jアンクラス
大きな向上を見せたリスクマネジメント
守備面の向上が見られた事が、この日の大きな収穫だ。攻めている時でもカウンターへの意識を持ち続け、攻守の切り替え、セカンドボールの奪い合い、そしてGKを含めた守備陣の粘り。そのどれもが高いレベルにあった。
「これまで数的不利の状態で崩される事があったので、練習でもそういう状況を設定しての守り方をやってきました」
そう臼井が話すように、チームはカウンターへのケアに細心の注意を払ってきた。それが実った事が勝ち点3獲得に繋がった。
失点を喫し、高いラインの裏を突かれる場面も何度かあった。確かに完璧ではない。だが、上位を争うチームを相手にやるべき事を全うした点は評価すべきだ。
最後に付け加えておきたいのが、サポーターの存在だ。毎試合多くの人がスタジアムに駆けつけており、その光景も当たり前のものになりつつある。彼らの声援はチームの大きな力で、選手達に“もう一歩踏ん張ろう”という活力を与えている。彼らは勝ち負けだけでスフィーダを見ているわけではないだろうが、今後もチームには、勝利というプレゼントを届けて欲しいものだ。
試合後のスフィーダ世田谷FC監督・選手コメント
川邊健一監督
-上位対決を制しましたが?
「ここまでやってきた事を考えると、普通にやれば勝てるだろうなという手応えはありました。自信はあったので、予定通りかなと」
-勝った事で、また自信もつきましたか?
「相手は無敗で、自分達は前回のホームで常盤木に負けているので、今日はその分を取り返せて良かったと思います」
-常盤木戦では攻撃に人数をかけた所で決められましたが?
「カウンターの対策はこの2週間ずっとやってきました。今日も主導権はうちが握ると思っていたので、カウンターを受けた時の対策はしっかりトレーニングしてきました」
-具体的にどのようなトレーニングをしてきたのですか?
「切り替えもそうなんですけど、最終ライン自体の対応の仕方ですね。数的不利の状況でどう対応するかというトレーニングですね」
-練習の成果は発揮されたと感じますか?
「危ないシーンもありましたけど、意図的に守れるシーンもあったので、それは収穫でした」
-攻撃ではあまりパスを繋ぐ事が出来ませんでしたが?
「最悪でしたね。面白くも何ともない。ゴールも無理矢理こじ開けたという内容だった。ただ、選手達も思う所はあったと思います。相手も上位の強いチームで、入れ込んでいた部分もあっていつものサッカーを表現しきれなかった」