#120 5/18 チャレンジリーグ 第7節 スフィーダ世田谷FC vs 福岡Jアンクラス
『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #120
スフィーダ世田谷FC 上位対決を制し昇格圏内に浮上!
5/18(土)12時 夢の島陸上競技場
プレナス チャレンジリーグ 第7節
スフィーダ世田谷FC 3-1 福岡Jアンクラス
同じ失敗を繰り返さない。この日のスフィーダ世田谷FCは苦い記憶から学び、修正する力を見せた。前回のホーム戦・常盤木学園高等学校との試合では、攻撃に人数をかけるあまり守備の意識が疎かになった。そして、一瞬の隙を突かれ手痛い一発を浴びると、最後までゴールを奪えずに敗れた。今シーズン初黒星を喫したチームは、その事実を受け止めつつ、状況の改善に着手した。
「カウンターの対策はこの2週間ずっとやってきました。今日も主導権はうちが握ると思っていたので、カウンターを受けた時の対策をしっかりトレーニングしてきました」と、川邊健一監督はこの日の試合後に振り返っている。
強豪相手に手応えを掴んだ
前節を快勝で終えて迎えたこの日の一戦。スフィーダは確かな成長を見せる。
序盤にMF社納未樹のシュートで先制するも、相手に同点ゴールを許す。アップテンポな試合展開に加え、レフェリーの曖昧なジャッジもあって、選手達は熱くなっていた。
「練習でやってきた事を、声をかけあってやろう」と、そうした序盤の流れの中でもDF臼井理恵は冷静さを保っていた。
MF田中真理子のゴールで勝ち越しに成功し、スフィーダは前半をリードで折り返した。この日も夢の島陸上競技場は強い風が吹いており、後半はスフィーダが風下となる。カウンターで一発を狙う福岡J・アンクラスの攻撃は風に乗って勢いを増す事が予想された。だからこそ前半で勝ち越せた事は、チームに心理的なゆとりをもたらした。
ゆとりと言っても、それは気の緩みではない。後半もスフィーダは相手のカウンターに気を配りながらも、伸び伸びとピッチを駆ける。特に先制点を奪った社納は、引き続きキレのある動きを見せ、攻撃の牽引役を担った。試合を決める3点目も、起点はこの背番号27だった。後半24分、社納のフィードにFW森仁美が抜け出すと、間合いを詰めてきた相手を冷静にかわし、精度の高いシュートでゴールネットを揺らした。