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#101 11/25 国際女子サッカークラブ選手権 日テレ・ベレーザ vs キャンベラU

ドリブラーを中心に突破口を見出した

後半も点の奪い合いだった。まずスコアを動かしたのはキャンベラ。21分、中盤でFWヘイリー ラソが奪うと、そのままブチ抜いてゴールを陥れた。三たび勝ち越しを許すも次第にキャンベラの足が止まり始める。そこで目立ったのが単独突破を持ち味とするMF木龍七瀬と田中だ。前者はサイドでそのスピードを発揮し、後者は楔を受けてからのターンで前進を図った。

木龍は左から再三チャンスに絡み、結果的に両チーム最多となる5本のシュートを放っている。33分のゴールは、このスピードスターが起点になって生まれたものだ。左から木龍が折り返すと、FW永里亜紗乃がシュート。相手に阻まれながらも諦めることなく狙うと、混戦からゴールをこじ開けた。

ここからは完全にベレーザのペースとなった。センターバックも高い位置からビルドアップに参加し、ラインを押し上げる。圧力をかけ続け、最後の最後に岩清水のゴールが生まれたのだった。

3位という結果は満足できるものではなかったはずだ。だが、「最後にああいう形で勝ち切れたのは大きい」と伊藤が言うように、厳しい試合をモノにできたことは今後の皇后杯に向けてポジティブな要素だ。

また選手個人に目を向けると、田中はこの短い期間で存在感を増した。野田監督が「この大会で一番成長した」と評価したように、海外のチームを相手に思い切り仕掛けた。これまでなかなか力を発揮できていなかったが、リヨン戦で前線の起点として及第点のプレーを見せると、この日のキャンベラ戦は更にレベルの高いプレーを見せた。楔を受けてからの切り返しは鋭く、前を向いた時のスピードは相手との体格差を感じさせなかった。

海外のクラブチームとの2試合で、ベレーザは収穫も課題も得ることができた。リヨンには叩きのめされ、キャンベラにも苦しめられた。だが、これらを基準とすることで、ベレーザは更に高い所を目指せるようになる。世界レベルを感じたこの期間を、決して無駄にしてはならない。

試合後のイトカ クリムコヴァ監督(キャンベラ・ユナイテッドFC)コメント

「最後の1分で試合が決まってしまい、大変残念です。勝てると思っていたので、全員がっかりしてします。チームとして前回より修正してきました。特に、一対一のディフェンスは形になっていたと思います。質を上げたいと思っていたので、実現できて良かったです。またカウンター攻撃も良く、満足しています」
-ベレーザで印象に残った選手はいましたか?
「良い選手がたくさん揃っていますが、あえて挙げるとすれば岩清水選手はとても手堅いディフェンダーでした。中盤では、原選手の動きが良かったですし、2トップも危険でした。ただチームとしてのコンビネーションが良く、誰かが突出していたということではなく、どの選手も良かったと思います」
-2試合戦って、日本のクラブチームの印象はいかがですか?
「日本のプレースタイルはとても好きです。攻撃は多彩なバリエーションがあり、コンビでもロングボールも使える。テクニックの面でも優れていて尊敬しています。オリンピックや昨年のW杯でも優れていたと思います」
-日本のチームに勝つには何が必要ですか?
「2試合を戦って、組織的な守備に力を入れていました。オーストラリアはまだ若いチームですし、フィールドでの判断を誤ることもあります。これから更に強化して、攻撃はより危険に、守備は更に強固なものにしていきたいです。日本の弱点は、あえて言うならフィジカルだと思います。今日も、一対一の場面では比較的容易に勝てていてと思います」

<試合後の監督・選手コメントは3ページ以降に続く>

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