#77 9/9 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC
横河武蔵野FC・依田博樹監督
「正直、勝ってしまったという言い方になってしまいますが。相手の個々の能力は非常に高いのでまずは守備から入ろうということで試合に入りました。前半を乗り切った後は後半も同じような形で相手の良い所を消しながら、どこかでワンチャンスがあれば得点を決めて勝つことができればいいかなと選手には話をしていました。そういう意味ではゲームプラン通りの出来すぎの結果となりました。延長戦まで考えていたのですが、あそこで得点が入り本当にこのままいっていいのだろうかと正直思いました。うちの選手たちがボールに食らい付く姿を神様が見ていてくれたのかなと思います」
-今日は、攻撃に関して明確なイメージはあったのでしょうか?
「90分間の中では正直、攻撃のイメージはできていませんでした。ただ、FWと両サイドのMFの3人でフィニッシュまで持っていこうというのはありました。相手が攻撃してきたときにDFラインへ勝負をかけていければと。正直、延長までもつれ込んでくれたらという感じでした」
-5バックでしたが、今日の試合のために準備した特別なシステムですか?
「試合のスタートからやったのは初めてです。リーグ戦ではリードした後にフォーメーションを変えることはやっていましたが、試合の初めからやったのはこの試合だけです。普段は4-4-2です」
-守備のポイントは?
「スペースを空けてそこに飛び出され、1対1になると個々の能力は高いので。出来る限りマークのズレを起こさないようにスペースを消した中で人だけ見られるような形にできればと思っていました。2つポイントがあったと思います。1つは相手の両サイドハーフと両サイドバック。ここをスピードに乗らせないこと。あとはウチのDFラインと中盤の間。後半は梶山が入ってきましたが、あそこで前を向かせてしまうと何でもできてしまうので。その2つを消していこうという守備意識は持って臨みました」
-後方の人数が多くなると逆にボールウォッチャーになってしまい邪魔になることもありますが?
「そういう意味で前半は長い動きがあまり無かったので、我々のDFラインが前後に動くことが少なかったと思います。マークを横に見ながらハマッたらプレッシャーをかけていこうとしました。スペースを埋めているだけではなく、数的同数になったらチャレンジしていくこともやっていました。後半は選手も代わり、ドリブルや高さなど前への動きが出てきたのでやはりマークを掴みにくくなった印象があります。前半からこのような攻撃を仕掛けられていたら、もっとチャンスを作られてしまったと思います。FC東京はこの暑さの中で少し運動量が無くなっていた。だから、いい攻撃には繋がらなかったのかなと率直に思います」