#77 9/9 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC
試合後の両チーム監督・選手コメント
FC東京・ランコ ポポヴィッチ監督
「予想していない結果になってしまいました。世界各国のカップ戦でこういう出来事は起こっています。でも、まさか自分たちがこういう大番狂わせを体験するハメになってしまった。試合後に、何を言っても言い訳になってしまうので、言葉に困ります。私たちは残念ながら敗者となってネガティブな結果に終わりました。ただ、素直に相手チームにおめでとうを伝えたい。内容を振り返ると、相手よりも劣っていたわけではない。90分間相手コートでプレーしていたが、フィニッシュの精度と体のキレ、集中力が足りなかった。相手のシュートはまるで遠い北海道あたりから打たれたようなシュートだった。それがゴールに入ってしまった。こういうことが起こりえるのがサッカーです。私たちは前を向いてリーグ戦、ナビスコカップに向けて全力を尽くして結果を得たい。今日、足を運んでいただいたサポーターには感謝したい。次の試合では、しっかりとした姿を見せたい。もう一度、横河武蔵野にはおめでとうを言いたいと思います」
-主力をベンチスタートさせたことが裏目になってしまいましたか?
「結果論としては、何とでも言えるとは思います。私は、相手の力を知っていました。相手を見くびっていたから今日の先発メンバーにしたわけでもありません。いつも先発で試合に出ている選手が大半を占めています。交代出場した3選手に関しても、疲労などを考慮しました。今日の試合でいつも通りの力を出し切れるのか分かりませんでしたから。みなさんもご存知だと思いますが、ACLでも選手をローテーションで使っていました。これが私のやり方です。一番気を付けなければならないことは今シーズン負傷者が多いので、その部分を頭に入れなければなりません。このような天候で連戦ということもあったので。例えば徳永はチームが始動してから2日間しかまともに休んでいない。もちろん彼が出場しなかったから負けていいわけではないですし、代わりに出場した選手がそれ以上の力を発揮して徳永以上の力を見せれば問題はありませんでした。失点した場面では、梶山・羽生・ルーカスも出ていましたし、メンバーに関しては結果論だと捉えています」
-昼間の試合だったので選手のダメージが大きかったのでは?
「ここでそのような話をしても、本当に言い訳にしかならない。試合前にそのような話ができていれば、それに対して自分の答えを出せていたと思いますが。相手へのリスペクトもありますし、今ここで私がそれに答えるのはふさわしくないと思います。ただ、みなさんがこの天候の気温の中で試合を見ながら記事を書いているときに、どれくらい暑くてキツいかを考えてもらえれば。選手はその何倍もキツいと思います。今日の結果に関しては何の言い訳もできません」
-あのようなゴールシーンを見たことがありますか?
「セルビアがユーロをかけて戦った試合も同じようなゴールを決められてセルビアはユーロに出場できなかった。もちろんあのゴールに対してGKを責めることはできない。今まで幾つものピンチを防いでくれたのも彼のおかげです。誰かの責任で負けたとか誰かのおかげで勝ったとかではなく、勝ったときでも負けたときでもチームというのが私の考え方です。試合内容を見ても唯一ゴールマウスに打たれたシュートが入ってしまった形になったわけで。ただ問題はそれだけ相手を圧倒しながら得点を奪えなかったことにあります。本当にこの敗戦は痛いですが、この敗戦を自分たちの力にしてリーグ戦・ナビスコカップを戦っていかなければならないと思っています」