TOP>>レポート>>MATCH OF THE WEEK>> #77 9/9 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC
matchreport

#77 9/9 天皇杯 2回戦 FC東京 vs 横河武蔵野FC

主力温存していたFC東京 MF梶山とFWルーカスを投入し打開を図る

後半からFC東京は、新加入のMFネマニャ・ヴチチェヴィッチに替えてMF梶山陽平、同11分にはMF石川に替えてFWルーカス、と1点を取りに行くためのタレントをつぎ込んできた。

「正直なところ、『巧いな~』とつぶやきながらプレーしていましたよ(苦笑)」

岩田の言葉通り、前半に比べて押し込まれた状況を作られた横河だったが、センターバックで背番号10を背負うキャプテン・DF金守貴紀は、後半のFC東京に対しては違う印象を持っていた。

「5バックの真ん中で与えられた役割は『1.5列目の選手を捕まえること』だったんです。個人的なところですが、前半はヴチチェヴィッチ選手がボランチの位置まで降りていくから、捕まえ切れなかったんです。ただ、梶山選手は1.5列目を取ってくれたから、前を向いて持たせないことに集中していました。もちろん、足技やボール扱いはトップレベルで大変でしたけれど」

結果的に最終ラインの要が集中力を切らさなかった事が、チーム全体の規律を保つ要因となった。キックオフ時の気温は31.9度という過酷なコンディション、なおかつ「基本的に練習は仕事をした後の夜なので、昼間の試合はハードでした」(MF岩田)」と語るように、いつ足が止まってもおかしくない状況ながらも横河イレブンはチャレンジ&カバーを繰り返した。

その頑張りを繰り返した横河イレブン。ただ、「(守備は明確だったけれど)攻撃のイメージを持つことは…。延長までもつれ込んでくれれば(チャンスもある)、と考えていました」と語った依田監督。「相手のプレッシャーが速かったです。それで思ったような繋ぎはできなかった」と語ったDF金守。

ピッチ内外での感触が同じだったように、攻撃に関してはFC東京のゴールマウスを捕らえた機会は、51分に横河・DF上田陵弥が左45度からミドルシュートを放った程度の、厳しいものだった。

それでも生まれたのが、冒頭の岩田の劇的なFKだった。FC東京・GK塩田仁史の頭上を越える軌道を描き、ゴールネットに突き刺さった決勝点は、少々の幸運に恵まれたものだったかもしれない。しかし、殊勲の背番号7は“伏線”があったと語る。

「ほぼ狙い通りの軌道でした。実は相手のGKが前に出ているな、という事は試合中に感じていました」

金守が「(試合を通して)ワンチャンス、ツーチャンス巡ってくれば…と思っていました」と振り返った通りの展開。偶然と必然が噛み合った1点を、横河武蔵野FCは延長濃厚と思われたタイミングでもぎ取ったのだ。

◆前後のページ | 1 2 | 3 4 5 6