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#76 9/8 天皇杯 2回戦 東京ヴェルディ vs HOYO大分

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #76

監督辞任といショッキングな出来事を乗り越えて 東京ヴェルディがHOYO大分を一蹴

9/8(土)13時 味の素フィールド西が丘
第92回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
東京ヴェルディ 3-0 HOYO大分

東京ヴェルディ・川勝良一監督の辞任から、わずか2日後に迎えた天皇杯の初戦。試合後、高橋真一郎監督代行は「前半はメンタル的に引きずっている選手が何人かいた」と話した。それでも、結果的には3ゴールを奪い、無失点で勝利を飾った。

HOYOの時間帯に生まれた東京Vの先制点

試合立ち上がりから、ヴェルディは盛んに相手バイタルエリアを突く。MF梶川諒太とMF中後雅喜のダブルボランチが縦パスを送る。これにサイドハーフやトップの選手が反応し、複数人が攻撃に絡んでいく。

しかし、HOYO大分もベタ引きすることなくプレスをかけ、ボールを絡め取る。そして、保持したボールを闇雲に前線へと供給することなく、しっかりとパスを繋いで攻撃を構築しようと試みる。

起点になったのが、MF福満隆貴。低い位置まで下りてパスの経由地になれば、前線ではフィニッシュに絡むなど、HOYOの攻撃の軸となっていた。

12分、その福満が左サイドから中央へ持ち込みシュートを放つ。ネットが揺れ一瞬スタジアムが静まり返ったが、サイドネットだったためゴール成らず。16分にはFW堀健人が左足で狙うも、惜しくも枠を逸れた。

HOYOが互角以上のプレーを見せる中、ヴェルディが一瞬の隙を突いて先制する。18分、ショートコーナーを受けた梶川が、右足でカーブをかけたボールを送ると、そのままゴールへ吸い込まれていった。

試合後、HOYO・堀は「前半は0-0でいきたかった」と悔いた。良い戦いを見せていただけに、手痛い失点となってしまった。気持ちに余裕が出来たヴェルディは、32分に追加点を奪う。右からの横パスを、中央に絞っていたMF飯尾一慶がダイレクトで狙いシュート。これが決まって2-0とする。

前半、ヴェルディが主導権を握るといった展開にはならず、先制するまではミスも多く決して良い内容ではなかった。ヴェルディは8月のリーグ戦3連敗を含む5試合勝利無しで試合を迎えていた故に、前半を0で抑えていたらHOYOに勝機もあっただろう。しかし、2点のリードでヴェルディの選手達の自信も回復し、余裕をもって後半は臨む事になった。

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