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#75 9/9 なでしこリーグカップ 決勝 INAC神戸レオネッサ vs 日テレ・ベレーザ


INACも怒涛の攻撃を仕掛けるも、守備陣が体を張って防いだ。DF岩清水梓が体を投げ出せば、松林は決定的なピンチを防いだ。

怪我から復帰して間もないDF小林海咲も粘りを見せ、左サイドバックとしてINACの川澄と90分間戦い抜いた。「(川澄選手には)得意なプレーをさせてしまうとかなわない」と話した。確かに疲れの出た後半は、サイドを破られる回数も増えたが、前半はよく食らいついていた。

そして、試合後に野田監督が「この試合のキーマンだった」と打ち明けたMF隅田凛も素晴らしい働きだった。

「相手がINACで緊張した」と振り返ったが、相手に主導権を譲る中でも体を張って攻撃を食い止めた。INACの中盤、特にMF大野忍には何度も翻弄されたが、諦めることなく追い回した。後半には、守備だけでなく攻撃にも絡みシュートを打つ場面もあった。

ポストに救われる場面もあり、DF須藤安紀子は「運もあった」笑ったが、そういう運を引き寄せるくらい、ベレーザの勝利への執着心は強かった。

野田監督体制となって掴んだ初めてのタイトル。この価値を伊藤はこう話す。

「U-20でいない選手や怪我人などで大変でしたが、それでもここまで来られたのは、チームの力だと思います」

若い選手が多く、経験はこれから積み上げていかなければならない。その意味でもこの日の優勝は、チームの力を更に一段引き上げることにおいて、大きな意味がある。

<試合後の監督・選手コメントは3ページ目に続く>

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