#52 6/17 東京都リーグ2部 SPERIO城北 vs 鶴牧サッカークラブ
15分、相手ゴール前で奪ったボールが山本に渡る。対峙したディフェンダーがバランスを崩し、ゴールへの道ができた。しかし、シュートの場面では他のディフェンダーがチェックに来ており、山本は満足な状態で打つことができなかった。
打てども1点が入らない。試合後「焦って前へ前へとなってしまった」とSPERIO・吉見監督が語ったように、時間が経つにつれ攻撃が単調になってしまう。
何とか1点をと、サポーター達も声を枯らし、手を叩いて選手達に声援を送り続ける。ドロー決着が現実味を帯び始めた40分、遂に試合が動く。右サイドをドリブルで駆け上がったMF田村徳和がクロスを送ると、中央で岩井が頭で叩き込む。SPERIOの勝利を呼び込むゴールに、ベンチもスタンドも大喜びだった。
仕掛け続けた攻撃が、最後の最後にようやく実を結び、SPERIOが勝利を収めた。
敗れはしたが、鶴牧の粘りも賞賛に値するものだった。ポゼッションは譲りながらも、最後の局面ではブロックに入った。守備に追われほとんど攻撃の機会はなかったが、いくつかチャンスも作った。後半、選手の中には足を吊る者もいた。そんな中でも懸命に戦っていたのが印象的だった。
試合後のSPERIO城北・吉見章監督コメント
-試合を振り返っていかがですか?
「前半から決めるべき所を決めておけば、もっと楽に試合を運べたと思います。ゴールを奪えず、焦って前へ前へとなってしまった。それでも、最後はサイドから崩して決めることができて良かったと思います。引き分けで終わるのと勝って終わるのでは、選手達のイメージも違ってきます。」
-今後も勝ち続けていくためには何が必要ですか?
「しっかりボックス内で決め切ることが、大前提になってきます。今日は攻める時間が長くて最後に1点取れました。上位の相手とやって、行ったり来たりという試合になった時は、きっちり決めないといけないと思います。」
-ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?
「初戦の慶應戦がとんでもなく悪くて、選手達ももう負けられないという、サバイバルの気持ちでやってきたと思います。コンディションは段々良くなってきたので、これからも試合を重ねながら上積みをしていきたいです。」
(了)
関連記事>>スペリオ城北 宮坂一朗GMインタビュー Vol.1 Vol.2 Vol.3