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#16 12/4 復興支援チャリティマッチ 日テレ・ベレーザ vs アーセナル・レディースFC

<アーセナル・レディースFC 記者会見>ローラ・ハービー監督/エレン・ホワイト選手

-試合を振り返って
ハービー監督「前半最初の頃は、ハイテンポに試合が進んだ。両チームともそれぞれが優位に立とうと競り合っていた。INAC同様、日テレ・ベレーザも非常にテクニックに優れたチームだと思いました。我々としても、とにかくチャンスを取れる時は掴んでいこうと進めました。後半に関しては少し動きがなくなってしまったんですけど、私達としてはできるだけ守りに力を入れながらボールを取れた時はなるべく保持するように心がけました。」

-INACと比べてベレーザはどうだったか?
ハービー監督「似ている点はポゼッションの仕方です。違っていたのはベレーザの方が、地上戦ではなくボールを上に飛ばしてくることが多かったと感じました。90分全体に関しては、私達の動きはINAC戦より今日の方が良かったと思います。」

-日本のチームのプレースタイル、環境に慣れてきたのでしょうか?
ハービー監督「そういった点はあると思います。今日で日本のチームと3試合目になりますので、より私達も自信を持つことができました。また、環境にも慣れた。ただ、疲れの面では初戦のINAC戦よりは今日の方が選手に疲れが出ています。後半、ガタッと落ちたと思うんですけど、それも疲れのせいだと思います。それと対比してINAC戦の時には90分間ハイテンポで維持することができたので、疲れは多少ありました。」

-日本のクラブチームの印象は?
ホワイト選手「日本の女子のチームは全体的にテクニックに優れている。足技が素晴らしいということです。足下のプレーも非常に上手だと思います。これは国際的にも通用するレベルだと思いますし、対戦相手としても非常に困難な相手です。INACもベレーザもその意味で対戦相手として強豪でした。」

-どうやったら勝てるかというのも掴めたか?
ホワイト選手「日本のリーグのトップ2のチームと対戦することができたので、多くの知識を得ることができたと思います。どのように太刀打ちすれば良いか、ゴールを決めれば良いか、あるいは守れば良いのか学ぶことができたので、得たものを持ち帰りたいです。」

-ロンドンオリンピックで日本と対戦したら勝てますか?どのようなやり方で勝つ?
ホワイト選手「秘密なので言えません(笑) それは冗談ですが、今回日本のプレースタイルがかなり分かるようになりました。このまま宿題として持ち帰って、こういったプレースタイルの相手と戦う時に、より上手く守っていくにはどうしたら良いか考えていきたいと思います。また、ボールの保持も課題のひとつで、日本のチームはそれが良いので取り返すのが難しい。とにかく奪い返すことができた時は、また奪われるのではなく、そのまま保持し続けるにはどうしたら良いか、保持し続けた上でチャンスを作り出して、その時は必ずフィニッシュさせる。つまりゴールを決めるやり方を研究していきたいと思います。」

-ロンドンという町で良い結果を出すには?
ハビー監督「暑い時期なので暑さ対策をしっかり。」
ホワイト選手「タイミングとしては暑いので、気象になれることが大事だと思います。ただ日本はワールドカップで優勝したということで、かなりの自信を持っていると思うのでそれほど特別な努力をする必要はないと思います。他のどんなトーナメントと同様に努力すれば十分な結果を出せると思います。」

-3試合やってイングランドに連れて帰りたいと思った選手は?
ハービー監督「多くの素晴らしい選手がいたので、名前を挙げることはできません。ただひとつ、日本や他の地域の選手がイングランドに来てプレーすることになると、特殊な事情として考えていただくことがあります。イングランドは日本、アジアとは全くプレースタイルが違うということ。メンタリティも全く違います。例えば日本などからアーセナルでプレーすることになった場合、選手、クラブにとって長期的な投資が必要になります。全く違う環境、要求になるのでそれを満たすには短い期間では慣れることができないと思います。どういう違いがあるかということは、3試合全てにおいて私達がチームとして見せてきたつもりですし、実際に日本やアジアの選手がアーセナルでプレーすることになった場合、1、2年のことではなくて、もっと長期的な展望を持って来ないとこちらの要求を満たすことはできないし、本人も環境に慣れることはできないと思います。」

(ベレーザ監督・選手コメントは3ページに続く)

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