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#11 10.7 東京クラシック特集(全5回) ~第4回 FC町田ゼルビア編~

10月7日(日)に行われるJ2 第37節 東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビアの『東京クラシック』

東京偉蹴FOOTBALLでは、J2リーグも終盤に差し掛かった今、両クラブそれぞれの目標や、東京クラシックに賭ける意気込み・想いなどを、全5回にわたってレポートします
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~第4回目は元チームメイトとの対戦やリーグ残り試合について聞いています~

前回のレポートで東京ヴェルディ・FW木島良輔について取り上げた際に、彼はFC町田ゼルビアとの対戦を楽しみにしていたが、東京Vに加入したばかりで「とにかく結果が欲しい」とも話していた。対戦相手の事よりも、チームそして自分自身を第一に考えるのは当然だろう。FC町田ゼルビアの選手達も同じ心情だと思うが、かつてのチームメイトとの再会について、どう感じているのだろうか。

JFL時代を一緒に戦った仲間との対戦

木島良輔(現・東京V所属)と同じく2010年にFC町田ゼルビアに加入したのがFW北井佑季。スピードに乗った、切れ味鋭い突破は、現在のゼルビアの攻撃に欠かせない武器となっている。そんな北井にとって、同じドリブラーの木島はどのように映っていたのだろうか。

「すごい賢い選手だなと思います。プレーの使いどころなんかを見ていて感じました。あの人もスピードがあるけど、全部が全部それで押していくタイプじゃない。力を入れる場面の使い分けがとても上手かったですね」

木島は、良い意味でサボることのできる選手なのだと思う。フォワードとして決定的な仕事をやってのけるには、その為の力を溜めておかなければならない。試合開始からずっと全力で走り続けていては、決められるチャンスをフイにすることもある。どこで力を出すのか、その見極めができる選手と北井は評している。

「木島さんには『歳を取れば取るほど、そういう風に賢くやらないとできないよ』と言われました。僕はまだ世代的に若い方なので、勢いで乗り切れちゃうこともあるんです。でも逆に言えば、この歳でそういう賢くプレーすることを身につけられれば、もっと良くなると言われました」

2人のようなドリブラーにとって、スピードは生命線だ。だが、その特筆した武器をどこで使うのか。勢いで相手に勝れる今のうちから、力の出しどころをしっかり判断できれば、北井はプレーヤーとして一段高いステージに登ることができる。スピードとの向き合い方を身をもって体感してきた先輩の言葉は、若い北井にとって大事なものになるのではないだろうか。

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