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#9 10.7 東京クラシック特集(全5回) ~第2回 FC町田ゼルビア編~

10月7日(日)に行われるJ2 第37節 東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビアの『東京クラシック』

東京偉蹴FOOTBALLでは、J2リーグも終盤に差し掛かった今、両クラブそれぞれの目標や、東京クラシックに賭ける意気込み・想いなどを、全5回にわたってレポートします

~第2回目は、10.7アウェイ味スタに乗り込むFC町田ゼルビアの特集です~

今年で35歳でチーム最年長のMF酒井良は、町田という街の“サッカーの変遷”を体感してきた選手だ。Jクラブを渡り歩き、2006年に町田に帰ってきた。当時、FC町田ゼルビアは関東リーグ2部を戦っていた。そして紆余曲折を経て、今シーズンからJリーグに昇格。酒井にとって町田という街、そしてゼルビアというクラブへの思い入れは、人一倍強い。

FC町田ゼルビアの“象徴”酒井良にとっての東京クラシック

「僕は子どもの頃から町田市でサッカーをやってきて、Jクラブでプレーした後、当時まだ下のカテゴリーにいたゼルビアに戻ってきました。そこからJリーグまで来たので、僕にとってはゼルビアはただのJクラブじゃない。幾つかのチームにいましたけど、個人的にはイメージが違う。本当に町田に育ててもらったし、町田だからここまで来られたというのも沢山ある。そういう意味では自分の中の思い入れは違うので、町田の代表として勝たなきゃいけないなと思う」

町田でサッカーを始めて、努力に励み、才能を育んできた。そんな酒井にとって、他のJクラブとFC町田ゼルビアとの違う部分とは、具体的に何なのだろうか。

「東京にも他に2チーム(FC東京、東京V)ありますけど、その中で『東京』という名前がつかないクラブ。

『町田』という名前でやっているので、より狭い地域のクラブになる。だからこそ、色々な人達の力があってピッチに立てる、という事があると思います。その分、苦しい事もあるけど、試合に勝った次の日には、町中の人達が喜んで次の日を迎えられるような、そういう雰囲気があるクラブだと思います」

独特な地域性の中で育まれてきた町田のサッカー

東京を本拠地とするクラブだが、例えば、『東京ゼルビア』ではどこかしっくりこない。それは“町田市=サッカーどころ”という高い認知度と、町田という地域性が関係している。酒井が言う。

「町田って特殊な場所というか、地理的にも東京の端っこで、神奈川県に入った方がきれいに区画されるんじゃないか、という土地です。都内(23区内)に出るにも、町田市も東京都なんだけど、『都内に出る』という意識がある。そんな、ちょっと独自な雰囲気がある場所。サッカーも、こんな小さい街から40人近くJリーガーを出している。そういった独立した部分があるんじゃないかと思います」

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