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#22 今季J3リーグの行方とJ2昇格争いを占う一戦

フットボールに関する様々なイシューをコラムで綴る「FOOT ISSUE」
いよいよスタートしたJ3リーグの序盤戦で実現したJ2昇格候補2チームによる直接対決に注目した。

今季J3リーグの行方とJ2昇格争いを占う一戦

2014年3月16日 J3 第2節 FC町田ゼルビア vs AC長野パルセイロ

2014年からJリーグの3部カテゴリーとして「明治安田生命 J3リーグ」が新設され、3/9(日)に開幕した。

今季のJ3リーグには、東北はグルージャ盛岡・ブラウブリッツ秋田から沖縄のFC琉球まで、まさに日本列島の北から南まで11チームが参加している。それに加え、J1・J2クラブから選手が選抜される「U-22選抜チーム」を合わせた計12チームで、今季のJ3リーグは構成されている。Jリーグの3部という事は、リーグ戦を優勝もしは2位になれば、翌年には戦いの舞台を2部カテゴリーであるJ2に移す事も可能だ。

しかし現時点(2014年3月)で、J2で戦う権利(J2ライセンス保有済み)を持っているクラブは、FC町田ゼルビア・ガイナーレ鳥取・ツエーゲン金沢の3チームしかない。現在、J3ライセンス保有のみのAC長野パルセイロは、ホームスタジアム(南長野運動公園総合球技場)改修が完了すれば、今シーズン中にJ2ライセンス取得が見込まれている。

その他のJ3クラブが今シーズン中にJ2ライセンス申請を出す可能性はあるが、現時点でJ2への昇格基準を満たしているのは前述の4チームと言えよう。J2昇格の条件は、原則としてJ3・1位が自動昇格(J2・22位がJ3に自動降格)となる。J3・2位はJ2・21位とホーム&アウェーの入替戦に臨み、勝者がJ2昇格(J2残留)となる。

酷いピッチコンディションの中では妥当な試合結果となった第1戦

昨シーズンのJFLでの直接対決は、町田は長野にホームで0-4で負けており、この試合を最後に秋田監督は解任となった。長野にはアウェイでも1-5と大敗して2戦2敗。町田にとってはJ2昇格を目指す上で、「今季は充分に戦えるかの確認」という意味でも重要な試合であった。選手達のメンタル面については、試合後の記者会見で相馬監督は、その手法や内容について、はぐらかしながらも答えていたが、十分な時間を使ってケアしてきた様子が伺えた。

昨シーズン序盤、町田を率いていた秋田監督がチームに求めていた事は、玉際での強さであり戦う気持ちであった。今節の長野戦を見る限り、相馬監督となっても去年求められていた事はしっかりと出来ていた。選手全員が玉際でしっかりと身体を張り、攻撃では思いきりの良いシュートを打つなど、メリハリの利いたサッカーを展開していた。

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