#1 2012年の東京サッカーシーンをISSUEする
東京のフットボールに関する様々なイシュー(意見・議論・争点)をコラムで綴る「FOOT ISSUE」がスタート!
第1回のテーマは『2012東京サッカーシーンの展望と未来予想図』です。
2011年に飛躍した3チームへの期待
元日の天皇杯全日本サッカー選手権でFC東京が初優勝を飾る、という嬉しいニュースでスタートした2012年の東京サッカーシーン。今シーズンからJ1に復帰するFC東京は、クラブ念願のアジアチャンピオンズリーグ出場権も獲得した。
2006シーズンの東京ヴェルディ以来、“東京のクラブ”がアジアに参戦し、TOKYOの名が広く世界に発信される。その記念すべき年にランコ・ポポビッチ氏(前・FC町田ゼルビア監督)を招聘したFC東京には、首都・東京のビッグクラブとしての更なる飛躍を期待したい。
また、5日に行われた全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の決勝は、専修大学vs明治大学という関東大学サッカーリーグ優勝チームと2位チームの対決となった。2011年の天皇杯・東京都予選決勝にも進んだ専修大学が、インカレ初出場で初優勝という快挙を成し遂げ、リーグとあわせて2冠を達成した。
そしてキャプテンを務めた庄司悦大選手(関東大学サッカーリーグMVP&ベストイレブン)はFC町田ゼルビアに新加入が決まっている。Jの即戦力として、クラブ関係者の期待も大きいはずだ。
その専修大学と死闘の末、PK戦で勝利し東京都代表として天皇杯に出場したFC町田ゼルビアは、ポポビッチ監督の指揮の下で2011シーズンのJFLで3位の成績を残し、見事J2昇格を決めた。J2リーグ初参戦となる今年、監督にオズワルド・アルディレス氏(元・東京ヴェルディ監督)を招聘した。Jクラブでの実績・経験も充分なアルディレスが率いるとなれば、東京ローカルクラブの躍進にも期待が膨らむ。ともかく、2011年に飛躍を遂げた3チームは、2012年も引き続き注目が集まる。
さて、1月9日に全国高等学校サッカー選手権も終わり、サッカーカレンダー的には束の間のオフ、冬休みに入った時期だが、今季のチーム編成準備、各カテゴリーのリーグ運営準備は粛々と進んでいる。
あと1週間もすればJクラブの新体制発表があり、JFL以下のカテゴリーも徐々にチーム編成が発表されるだろう。この時期、3チーム以外の東京のチームや各カテゴリーの話題も盛り沢山だが、それはまた別の機会に触れるとして、今回はまだ決着のついていないチームやカテゴリーの話をしてみたい。