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#161 10/13 天皇杯 3回戦 FC東京 vs ジェフ千葉

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #161

天皇杯3回戦 PK戦を制しFC東京が4回戦に進出

10/13(日)19時 フクダ電子アリーナ
第93回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦
FC東京 1-1(PK6-5) ジェフ千葉

気温20.0℃と、公式記録に記されている。薄手の上着では不十分な程、夜のフクダ電子アリーナは冷え込んだ。だがピッチ上では、持ち味を発揮しようとする両者の見応えあるゲームが展開された。試合は、間違いなく熱を帯びていた。

昨年敗れた横河武蔵野FCに、2回戦で雪辱を果たしたJ1・FC東京。GK権田修一とDF森重真人が日本代表のヨーロッパ遠征のため欠場となったこの日、GK塩田仁史とDF丸山祐市がスタメンに名を連ねた。対するJ2・ジェフユナイテッド千葉は、FWケンペスが出場停止。代わりにFW森本貴幸が前線に入り、FW町田也真人とコンビを組んだ。

試合を動かしたJ1のパスの質

「オープンな試合」と森本が話したように、立ち上がりからどちらもゴールへの意欲を見せる。ジェフは町田が積極的にボールに絡み、森本も虎視眈々とディフェンスラインの裏を狙う。序盤のペースを掴もうとしていたが、先に決定機を迎えたのはF東京。前半7分、MF東慶悟の鋭い楔を受けたFW渡邉千真がクロスバー直撃のシュートを放つ。直後にはジェフのチャンス。オフサイドトラップを掻い潜った森本がキーパーをかわす。しかし、ゴールにはF東京の選手がカバーに戻っており、シュートを打てない。一つためてから狙うも、これは塩田がブロックした。

ジェフは、町田が相手の中盤と最終ラインの間でボールを受ける。そしてそこで終わる事なく、パスを出してから裏へ飛び出そうと走り出す。その動きによって味方がフリーになる場面も作ったが、なかなかフィニッシュに持ち込む事が出来ない。

次第にF東京がボールを支配すると40分、MF長谷川アーリアジャスールの縦パスを受けたMFルーカスが、エリア内で倒されPKを獲得。これを自ら左隅に決めてF東京が試合を動かした。

試合後、ジェフ・鈴木淳監督は“J1チームのパスの質”について言及しており、「PKを取られたシーンはまさしくそれで、一本のパスで決定的な所に持っていかれた」と振り返った。ゴールを挙げたのはルーカスだったが、長谷川のパスの質が先制点を呼び込んだ。

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