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#161 10/13 天皇杯 3回戦 FC東京 vs ジェフ千葉

ジェフが終盤に追いつくもPK戦でF東京に軍配

ハーフタイム、ポポビッチ監督は自分達のリズムでプレーする事を求めた。後半もF東京は選手が近い距離を保ちながらパスを繋ぎ、サイドチェンジも織り交ぜる事で相手に的を絞らせない。後半5分、左サイドで受けたルーカスがパスを送り、反応した東がワンタッチを外してシュート。

ジェフは23分、何度か“ここしかない”絶妙なタイミングで裏へ抜け出すなど相手に脅威を与えて森本をベンチへ下げる。代わって入ったのがMF谷澤達也。30分には、左サイドで存在感を放っていたMF田中佑昌に代えてFW深井正樹を投入。途中出場の彼ら、J1相手に高い技術を見せていた町田の3人が、相手をかき回していく。

だが、F東京の守備も堅い。単純な放り込みはことごとく跳ね返し、隙あらばこれを起点にカウンターを仕掛ける。しかし、なかなかチャンスを決め切れない。そして、後半終盤に再び試合が動き出す。44分、左サイドを駆け上がったDF太田宏介がクロスを入れると、ニアで長谷川が狙う。GKに弾かれたこぼれを自ら狙うも、今度はポストに嫌われる。

するとジェフも意地を見せる。45分、ディフェンスラインの裏を通す浮き球に走り込んだのは、DF米倉恒貴。しかし、懸命に合わせたものの同点ゴールは奪えず。しかしこの直後、途中出場のFW大塚翔平が縦パスを入れ、町田がワンタッチで落とす。これに走り込んだ深井が左足で決めて、試合は延長戦に突入した。

延長戦でも決着はつかず、勝敗の行方はPK戦に委ねられた。両チームとも3人目まで決めて迎えた4人目。ジェフ・DF竹内彬のシュートに対して塩田が左へ飛ぶ。中央寄りのキックに反応した方向は外れたが、残した右足でブロック。しかしF東京4人目のMF河野広貴のシュートを、今度はGK岡本昌弘が完全に読み切ってセーブ。そして5対5で迎えた8人目、ジェフ・DF高橋峻希のシュートがクロスバーに嫌われ失敗。これを決めれば勝利のF東京という場面で、DF徳永悠平が落ち着いてネットを揺らし勝負あり。PK戦までもつれた試合を制し、F東京が4回戦に駒を進めた。

試合後、どちらの監督も試合内容を評価していた。F東京はボール支配を高め多彩なコンビネーションでゴールを目指し、ジェフは奪ってからの速い攻撃で活路を見出した。互いに特徴を出し合う試合に、フクアリに駆けつけた9347人のサポーターも楽しめたのではないだろうか。

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