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#167 11/17 関東社会人サッカー大会 2回戦 早稲田ユナイテッド vs クマガヤSC

その後はクマガヤが反撃に出る。38分、右サイドをMF折笠竜太朗がドリブルで仕掛けてパス。これをFW保谷直人がミドルで狙うも枠を外れる。3分後には、後方からのフィードに対して早稲田守備陣が見合い、走り込んだMF塚本浩史がシュートもGKがブロックした。公式記録を見ると、前半のシュート数は早稲田の5本に対してクマガヤは11本。チャンスの場面はあったが、フィニッシュの精度を欠き、得点を挙げる事は出来なかった。

相手の猛攻に遭うも早稲田が勝利

後半は、クマガヤのペースで始まった。後半10分、保谷が自ら持ち込んで狙うも早稲田・GK山下暁が左足でストップ。14分には塚本がシュートを放つも、ここも山下がセーブし早稲田は相手の得点を許さない。

クマガヤの攻勢が目立つ中、早稲田が試合を決めにかかる。35分、カウンターからMF清水恒太朗が抜け出し中へラストパス。コースはややズレたが、FW原一蕗が落ち着いて決めて3-0。勢いづいていたクマガヤの心を折るのに十分な点差…に思われたのだが。

ここからクマガヤが凄まじい迫力でゴールを目指す。徐々にロングボールを増やして相手を押し込んでいくと、41分、左からのクロスに最後はMF島根潤が押し込み2点差に縮める。アディショナルタイムは3分もクマガヤは諦めない。パワープレーで相手ゴール前に混乱を呼び込み、苗代が詰めて遂に1点差。結果的には間も無く試合終了となったが、後5分あったらどうなっていただろうか。そう考えるほどクマガヤは迫力十分だった。

事前にクマガヤの情報を得ていた早稲田・今矢直城監督は、「前線に凄く良い選手が多かった」と警戒していた。ただ相手の攻撃に対して守備陣は粘り強く対応していた。それに応えるかのように攻撃陣が能力を発揮し、リードを3点に広げた。

しかし、この3点目が曲者だった。「2-0の時は守備も安定していたが、3-0になってフワフワしてしまった」と、試合後に今矢監督は振り返っている。

後半残り10分で3点差となれば、試合は決まったと思ってもおかしくない。今矢監督自身もそう考えていたという。だがこの僅かな心の隙が、クマガヤの猛攻を許した一因だろう。

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