#160 10/6 JFL 第28節 FC町田ゼルビア vs 栃木ウーヴァFC
FC町田ゼルビア・楠瀬直木監督代行
「アウェイの3連戦が、正直プラン通りの結果ではなかった。選手達もネガティブになる部分はあったんですけど、内容は悪くはないと思っていたので、それを今日も続けようと。久しぶりの野津田で、みんなも気持ち良くウォーミングアップから出来ていたんですけど、思った以上に緊張していたみたいです。センターバックの若い平にしても、テレにしても。最初ボールの動かし方がギクシャクしていた所で、注意はしていたんですけど若林君の所から取られてしまった。
僕自身、守りか攻めかとなったら攻めを取ってこのチームを引っ張って行っているので、1点はやむなくというのはあります。でも、こう毎回失点しているようでは手を入れていかないといけないのかなと。最後の方も足が止まって崩されたものが2本くらいあって、今日は相澤が神懸かり的なセーブをしてくれた。それから孝司もエースらしく2点取ってくれたので、何とか勝てた。計算通りに勝てたというレベルの話ではなくて、何とか勝てたゲームでした。1週間空くので、もう一度修正して向かって行こうと思っています」
-選手の入れ替えもありますが、その辺りの意図を教えてください。
「中断期間に入る前までは監督が代わったばかりだったので、固定したメンバーでサッカーの方向性や考え方、概念を定着させながら作っていました。段々と浸透してきた所で、今度は競争。レギュラーとサブがはっきり分かれていたんですけど、サブにも力のある選手は多い。練習の中で100%でやって頑張っている選手は競争していくと。(鈴木)孝司も一度先発を外れて、その後の1週間は目の色が変わっていました。テレにしても、上のカテゴリから来たからすぐに出られると考えていたと思うんですけど、やはりコンディションが合わなければ出られない。今は夜も走っているらしいんですけど、そういう小さな積み重ねが競争の中に入ってきた。前節までの3連戦で結果に結びつかなかったので、マイナスに出てしまったなと取りがちなんですけど、やっている事は間違っていると思っていません。今日終わって、また次に向けてという中で、先発の約束はどの選手にも無いです」
-残り6試合、上位との対戦もありますが?
「一戦一戦をどう戦って、どういうモチベーションでチームがいるべきか、試合で結果を出すか、というのが大事。長野戦、讃岐戦を楽しみにしているので、そういう点ではちょっと先を見過ぎたというか。次の試合に先発で出たいという選手は多いですし、みんな楽しみにしています。勝点はあくまで結果なので、やるべき事をやって後からついてくると思っています」
-メンタル的にも厳しい戦いが続きますが、その辺りのケアはどのように考えていますか?
「結局、手を差し伸べてあげられない部分でもあります。競争を勝ち抜いていかなければならないので、今日先発で出た選手も引き続き結果を出していかないといけない。自分との戦いをさせる環境作りだけですよね。もちろん声はかけますけど、大人のプロのサッカー選手として踏み出している以上、そこは自分で勝ち取っていかないといけない。レギュラーで出ているベテランや中堅の選手は、若手が追って来てもしっかり弾き返せるような。逆に若手が緊張していたら、しっかりサポートしてあげてほしい。でないと良いチームになっていかないので。僕が手を差し伸べるとしたら、平等に見ていくしかないと思っています」
(了)