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#146 8/22 東京都サッカートーナメント準決勝 横河武蔵野FC vs 早稲田大学


土壇場で勝負強さを見せた横河武蔵野FC

常に飛び跳ね歌い続けるゴール裏の学生と、黄色い声を浴びせるメインスタンドの父母の応援が、選手の背中を押していたことは間違いない。心無しか横河はゴール裏のサポーターも暑さに疲れていたようだ。

両チーム守備的だった前半とはうって変わり、後半は激しい試合となる。まずは58分に横河のFW忰山翔がドリブルからシュートを放つ。すると今度は早稲田の榎本がドリブルからシュートを打ち返し、61分にも畳み掛けるようにシュートを放つ。

前半は攻撃陣が孤立することが多かったが、後半は中央の忰山がサイドに流れることによって空いたスペースに、後ろの選手が次々とオーバーラップを仕掛けた。62分にはクロスを受けたキャプテン・DF金守貴紀がヘディングでゴールを狙うが、これは早稲田・GK松澤香輝に弾かれてしまう。

社会人を相手に一歩も引かない早稲田は、途中交代の長身FW宮本拓弥にボールを集め、最後までゴールを狙っていく。しかし堅い横河の守備を崩す事はできず、試合はこのまま延長に入るかと思われたが、ドラマは最後に待っていた。

終了間際の88分。横河はコーナーキックを得ると、こぼれ球を拾った金守が一瞬の隙を突いてネットを揺らす。歓喜を爆発させた横河の選手達は迷わずゴール裏のサポーターの元へ走り寄った。

崖っぷちに立たされた早稲田はロスタイムにも懸命にボールを放り込むが、結局ゴールは割れず。好守が目立った両チームの戦いは、昨年天皇杯で旋風を巻き起こした「トーナメントの匠」こと横河武蔵野FCに軍配が上がった。

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