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#112 4/20 JFL 第7節 FC町田ゼルビア vs ブラウブリッツ秋田

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #112

FC町ゼルビア 内容で圧倒し3連勝達成

4/20(土)14時 町田市立陸上競技場
JFL 第7節 FC町田ゼルビア 2-0 ブラウブリッツ秋田

開幕戦こそ落としたものの、その後は負けなし。ここ2戦は連勝中のFC町田ゼルビア。対するブラウブリッツ秋田も、7位ではあるがゼルビアとの勝点差は僅かに「1」と、この日の結果次第では順位が入れ替わる可能性もあった。

2点リード、相手キーマン退場で趨勢が決まる

序盤から激しい球際の争いが繰り広げられる中、先制点を奪ったのはゼルビア。前半4分、右サイドのスローインがMF向慎一に渡ると、態勢を崩しながらもシュートを放つ。すると、これが相手選手に当たってコースが変わる。フワリとした軌道を描きながらGKの頭上を超え、ゴールに吸い込まれた。公式記録では相手のオウンゴールとなったが、向のシュートへの意識が手繰り寄せた先制点だった。

「記録が変わることを祈ります」と笑った向。明確な意思を持って放ったシュートだというプライドが覗いていた。

続く9分には、相手ディフェンスラインの裏へ抜け出したFW鈴木孝司が左足で決め、早い時間に2点のリードを奪った。そして、この試合の流れを決定づけるシーンが20分に訪れる。ブラウブリッツ・MF熊林親吾がファウルを犯す。スライディングの際に足が上がっており、これがレッドカードと判定され一発退場となった。中央で細かなパスを何本も繋ぐブラウブリッツにあって、チームの指揮者である熊林がピッチから去った事は痛かった。熊林がいなくなってもパスを丁寧に繋ごうとしていた。だが、縦パスを入れてはゼルビアにカットされる場面が頻発。カウンターを食らうという悪循環に陥った。

後半、ゼルビアは主にショートカウンターからゴールに迫った。高い位置からプレスをかけることで相手からボールを絡め取る。ブラウブリッツは一人少ないこともあって、パスコースの選択肢が少なく攻めに繋がるパスを出せなかった。ただしゼルビアも、多くの決定機を作りながら3点目を奪えなかった事は課題だ。ゴールの予感は幾度もあっただけに、一つは決めておきたかった所だ。とは言えゼルビアはこれで3連勝、無敗試合も『5』に伸ばした。

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