#108 3/23 なでしこリーグ 第1節 日テレ・ベレーザ vs FC吉備国際大学
攻撃の起点となったMF長谷川 唯
清水と同じく、長谷川もベレーザでの公式戦デビューとなった。「あまり緊張する事はない」という本人の言葉通り、いつものようにボールを呼び込み、ゲームを作っていく。昨年以上に前線へ飛び出す回数を増やしている原とのバランスを見ながら、自らもゴール前へ顔を出していった。味方がパスを出しやすいポジションを取ろうと絶え間なく動き続ける彼女は、チームにいると助かる“気が利く”選手だ。
「ゴールを狙えて味方も上手く使える」と、自身の特徴を分析する。得点への意欲が強く、前後半ともに最初のシュートはこの背番号23が記録した。後半31分には、自ら持ち込んでミドルシュートを放っている。相手GKのファインセーブに阻まれデビュー戦での初ゴールとはならなかったが、「ゴールを狙える」という言葉は頷けるものだった。
ベレーザのほとんどの選手に共通する事だが、長谷川も体格に恵まれているわけではない。大きな相手と渡り合う術は、体に染み付いている。
「小さい頃から背が大きくないので慣れています。まともに当たる回数を減らして、体の入れ方とかを考えてやっています」
寺谷監督は長谷川を高く評価しており、今後も出場機会を重ねていくはずだ。この日のように持ち味を常に発揮出来れば、彼女の存在感は更に増していくだろう。
試合後の日テレ・ベレーザ寺谷真弓監督コメント
-後半、中里選手を投入した理由を教えてください。
「前半は中から攻めてそこに偏ってしまったので、もっと展開を広げたいと思っていました。また、中里の機動力を活かしながら、中盤でボールを取りたいと考えました」
-田中選手を3トップの右サイドで使いましたが?
「まだ試行錯誤ですし、もちろん真ん中で使う事もあると思います。中盤の真ん中で使いたい選手が多いので、2トップよりは今日のような形が良いのかなと。田中は意外と相手を背負った時のプレーが得意じゃないので、サイドで使って前向きにプレーしてもらいたかった」
-アルガルベカップを経験して、彼女に何か変化はありますか?
「代表から帰ってきて疲れもあり、代表で得たものなど今日のプレーでは見えなかった。これからだと思います」
-今日の試合で手応えは得られましたか?
「吉備国際大は大学生で、うちの選手はメニーナの時から大学生とはやっています。来週から大人のチームが相手なので、そこからかなと。パワーとスピードで後手に回ると、ボールを取れなくなったり失ってしまう。精度を高めていきたいと思います」
<試合後の日テレ・ベレーザ選手コメントは3ページ目に続く>