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#108 3/23 なでしこリーグ 第1節 日テレ・ベレーザ vs FC吉備国際大学

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #108

日テレ・ベレーザ リーグ開幕戦を白星発進!

3/23(土)13時 味の素スタジアム西競技場
なでしこリーグ 第1節
日テレ・ベレーザ 2-0 FC吉備国際大学Charme

昨シーズン、リーグ戦で決めた44点中30ゴールを挙げた3選手(永里亜紗乃、岩渕真奈、伊藤香菜子)が抜け、攻撃を再構築している日テレ・ベレーザ。

開幕前のTMではなかなかゴール前のシーンを作れず、MF原菜摘子もその点について「まだまだ」と話していた。だが、この日は試合開始から攻め込み、MF長谷川唯、FW籾木結花、FW田中美南が立て続けにシュートを放った。

ワンサイドゲームを展開する中、先制点が生まれたのは前半37分。エリア内で抜け出した田中が冷静にパスを送り、FW木龍七瀬がフリーで押し込んだ。落ち着いて状況を見極め、木龍のゴールをお膳立てした田中のプレーに成長が伺えた。本人が振り返る。

「今日みたいなアシストは今までなかったと思うので、自分にとって一歩成長したかなと感じます」

これまでの彼女であれば、シュートを狙っていたかもしれない。それは、ストライカーとしてあるべき姿でもある。それでも、フリーの味方を使って確実に1点を求めた姿には、選手としての幅を広げた印象だ。

チーム作りの最中だが、ベレーザが開幕戦勝利を果たす

「まだ試行錯誤」と、寺谷真弓監督は試合後に話した。後半は、途中出場のMF中里優が1点を追加するに止まっている。だが後半は、両サイドを使う意図が見え、相手の陣形を広げておいて中央を使うプレーも増えた。デビュー戦のDF清水梨沙も、右サイドを何度も駆け上がってチャンスを作り出した。1週間前のTMに比べ、相手ゴール前に侵入する回数は増えている。

若さがクローズアップされるチームだが、日テレ・メニーナ時代から培ってきたサッカーの歴史は長い。スタイルの熟成度は、平均年齢の低さとは比例しない。この日は昇格チームが相手だった事もあり、勝利を手放しで喜ぶ事は出来ないかもしれない。しかし、なでしこジャパンの3人や怪我で離脱中のMF阪口夢穂を組み込んでのチーム作りがほとんど出来なかった事を考えれば、この勝ち点3の価値は大きい。

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