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#105 2/10 クラブユースU-17選手権 決勝 東京Vユース vs 横河武蔵野FCユース

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #105

東京都クラブユースU-17サッカー選手権 決勝 拮抗した展開を制した東京Vユースが連覇を達成

2/10(日)13時30分 西が丘サッカー場
東京都クラブユースU-17サッカー選手権大会 決勝

東京ヴェルディユース 2-0 横河武蔵野FCユース

攻め手を欠いた前半の東京Vユース

「まだまだミスが多い」

試合後、冨樫剛一監督は内容を振り返りながら言った。2-0で勝利したものの、満足のいく展開ではなかった。特に前半は、ボール支配で相手を下回る時間帯が長かった。東京ヴェルディユースもボールは持てる。だが、パスがずれるためテンポが上がらない。

一方、横河武蔵野FCユースは落ち着いていた。相手の素早いプレスでプレーの精度を削がれる場面もあったが、時間が経つごとに順応していった。互いに様子見で、フィニッシュへの仕掛けが構築出来ない中、東京Vユースがビッグチャンスを迎える。

前半20分、相手ディフェンスラインの裏へ抜け出したFW菅嶋弘希がGKと一対一となる。しかし、シュートはゴール左へ外れスコアは動かず。東京Vユースはなかなか攻撃のギアが上がらなかったが、今シーズンの10番を任されたMF澤井直人が魅せる。42分、高い技術とボディバランスを活かして右サイドを突破。ラストパスは味方に合わなかったが、単独で打開するシーンを作った。一人で守備組織を崩せる場面がもっと増えていれば、前半の内容は変わっていたかもしれない。それでも、相手にゴールを奪われることもなかった。低調な中でもきっちり前半を終わらせるた、という見方も出来る。

横河ユースが押し込むも、要所を逃さなかった東京Vユースが2ゴール

後半、最初に仕掛けたのは横河ユース。ロングボールにFW佐野樹生が競り勝ち、MF北原祐希が狙った。ベンチからは増本浩平監督が、「負けたくないと思うな!勝ちたいと思え!」と檄を飛ばす。その声に押されるかのように横河のペースで試合は進んだ。後半14分には、左サイドでDF平賀雅也が粘って折り返す。これをMF長岡克憲が右足で詰めるも、コースを狙ったシュートはわずかに外れた。

横河ユースが攻撃に比重を傾ける中、東京Vユースがワンチャンスをモノにする。18分、中盤でボールを奪うと澤井が左サイドのスペースにパスを送る。走り込んだ菅嶋が相手ディフェンダーと入れ替わり、独走。ラストパスにFW安在達弥が押し込み、ようやく1点をもぎ取った。こうなると落ち着いて時間を進められる東京Vユースが有利になる。時折ギアを上げて攻め込むと、28分に相手のハンドでPKを獲得。澤井が冷静にGKの逆を突いてリードを広げた。

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