#102 12/9 高円宮杯U-18プレミアリーグ 最終節 東京Vユース vs 三菱養和ユース
翌週12/16にはサンフレッチェ広島ユースとのプレミアリーグ・チャンピオンシップを控える東京Vユース
「そんな失礼な事をできる余裕が無いですよ」
東京Vユース・冨樫剛一監督は、この試合をチャンピオンシップの準備という位置づけはしていなかった。あくまでもこの一戦に勝つということを考えて臨んでいた。そしてそれが、来週の決戦にも繋がっていくはずだ。サンフレッチェ広島ユースは養和ユースのような粘り強さもあり、その上で技術や戦術のレベルも高い。東京Vユースにとっては最大のライバルと言えるだろう。
この日は主力が何人か欠場しており、決してベストメンバーではなかった。ただ、冨樫監督は「どれがベストかは分からない」と言う。それだけ全体のレベルは高く、誰が出ても戦えるという自信の表れでもある。
東京Vユースは無敗優勝を成し遂げた。結果だけを見れば圧倒的だ。だが、「いつも苦しかった」と指揮官は“圧倒的”という表現を否定した。楽な試合など一つもなく、それを乗り越えて突っ走った末に勝ち取った無敗優勝だった。冨樫監督率いる2012年東京Vユースの集大成となるチャンピオンシップ。プレミアリーグEASTの代表として、この1年間に培ってきたものを存分に発揮してもらいたい。
試合後の両チーム監督コメント
東京Vユース・富樫剛一監督
-試合の感想を教えてください。
「すごく悔しいです。選手とも話をしているのは、残留だからとか、優勝を決める試合だから力を出すのではなくて、普段から意識していればどの試合でも同じ状態でゲームができるんじゃないかと。養和は、いつもそういう中でトレーニングしていると思うんです。僕らは、日頃のトレーニングでやってきたことを出せるようにと話して、今日の試合に臨んだんですけど、先に取られると苦しくなるのも分かっていました。ただ、笛が鳴るまで粘り強く1点、2点目を取りに行くということは前々から伝えてありました。その意味では追いつけたけど、チャンスを決めきれなかったのは、まだまだ指導者として僕に不足している部分かなと痛感しました」
-チャンピオンシップの準備段階という捉え方はしていませんでしたか?
「全然していません。このゲームに関しては養和と我々の歴史もあるし、そんな失礼な事をできる余裕が無いですよ」
-前回対戦した時もドローでしたが、三菱養和のしぶとさのようなものは感じますか?
「毎回感じているし、そういう部分は見習わなければならないんじゃないかなと。精神を強く持って戦える、プラス技術や体力のレベルを持った人間が上に行くと思うので、見習う点は多々あります」
<両チーム監督コメントは3ページ目に続く>