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#59 7/14 高円宮杯U-18プレミアリーグ 第9節 三菱養和SCユース vs 東京Vユース

『東京偉蹴的 MATCH OF THE WEEK』 #59

見応え十二分の試合 ドローだったが見る者の心を動かすナイスゲーム

7/14(土)17時30分 巣鴨スポーツセンターG
高円宮杯U-18 プレミアリーグEAST 第9節
三菱養和SCユース 1-1 東京ヴェルディユース

心から、素晴らしいと言える試合だった。東京ヴェルディユースと三菱養和サッカークラブユースの東京ダービーは1-1のドローで終わった。 ネットが揺れたのは計2回。しかしゴール数以上に、両チームのクオリティの高さと気迫が試合を盛り上げた。

魂のぶつかり合い 先制は養和

会場は三菱養和会巣鴨スポーツセンター。養和のホームである。多くの父兄やファンが集結し、選手達のプレーに声援を送る。数では劣るも、ヴェルディを応援する人々も駆けつけた。両者の声援が試合のテンションを上げた。

互いに気迫が漲っていた。よく声が出ており、指示を出し合う。球際の争いでも、どちらも譲らない。がっぷり四つに組んだ事で、チャンスらしいチャンスは暫く訪れない。

次第にヴェルディがボールを支配していく。トップチームの練習にも参加しているMF中島翔哉が自由に動く。この10番を中心に養和を押し込んでいく。中央、両サイドと、ピッチの多方面から攻める。

ところが、養和は粘り強い守備から少ないチャンスを掴む。前半21分、ピッチ中央付近からのFKを、最後はDF原島玄太が押し込んだ。押し込まれていた養和が、スコアを動かした。先制されたヴェルディとしては、主導権を握っていた時間帯での失点となってしまった。

その後もアウェイチームがボールを保持する。しかし、相手ブロックの外では回るものの、仕掛けのスイッチを入れると養和が気迫の対応を見せる。中島やMF山口陽一朗が縦パスを入れても、固い守備に阻まれる。サイドを崩しても中央で跳ね返される。

この守備に関して養和・生方修司監督は、「外をやられても、中で跳ね返してセカンドボールを拾おう」と選手達に話していた。

 
ヴェルディは、ハーフコートゲームどころかアタッキングサードで長くプレーした。しかし、最後の壁が崩せない。43分、前田の横パスを受けた中島がミドルを狙うも、養和・GK永井堅梧にセーブされる。再三ミドルを狙っていた中島にとって、この日初めて目の前にブロックが無い状態でシュートを打てたが、永井のセーブが上回った。

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