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#97 11/11 関東社会人サッカー大会 2回戦 青梅FC vs 鹿島さわやかFC


諦めない鹿島さわやかFCに同点に追いつかれる

これがサッカー、これが関東社会人サッカー大会の難しさか。後半に入ると形成が一変する。

早々の3分、鹿島・FW伊藤が左足でネットを揺らすと、一気に勢いづいた。8分には、CKのこぼれ球を途中出場のMF平山正樹が沈めて1点差に詰め寄る。鹿島は、岩田へのマンマークを解除してことで、ラインの上げ下げがスムーズにできるようになり、全体をコンパクトに保てるようになった。

一方、青梅はセカンドボールを拾えず、前線にボールが渡らず、また攻められるというシーンを繰り返す。

そして15分、遂に同点ゴールを許してしまう。クロスボールを青梅・GK櫻木翔太がパンチングで処理したが、これを拾った鹿島・MF金田圭吾が決めて、試合は振り出しに戻った。この3失点目のやられ方は、青梅にとっては問題だった。金田がボールを拾ってからシュートを打つまで、誰もケアに入らず。コントロールからフィニッシュまでたっぷり時間があった金田は、余裕を持ってネットを揺らした。

その後も、青梅はなかなか攻め手を見出せない。マンマークから解放されたとは言え、岩田は引き続き警戒されていた。公式記録では、この日の彼のシュートはゼロ。最後までフィニッシュに持ち込めなかった。

だが、関東リーグ復帰に強い決意を持って臨んでいる青梅にとって、2回戦で散るわけにはいかなかった。

その想いが実ったのが、後半アディショナルタイム。栗島のFKに飛び込んだMF笹栗史人が値千金の決勝点を決め、土壇場で試合を決定づけたのだった。

1回戦に続いて、またも1点差で勝利を収めた。「勝ち切れた事はこの後に繋がる」と岩田が言うように、厳しい試合をモノにしたことは準決勝に向けて明るい材料でもある。念願の関東リーグ昇格へ、青梅FCが着実に歩を進めている。

<試合後の監督・選手コメントは3ページ目に続く>

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